先日、ディズニー映画『カールじいさんの空飛ぶ家』(12月5日公開)の配給元であるウォルト・ディズニー・ジャパンから同映画の“プロモーション監督”の依頼を受けて快諾した野村監督。シーズン中であるというのに、早くも監督辞任後の転身をマスコミに公表したのだ。
さっそく、9月21日の「敬老の日」にイベントを実施。それを皮切りに11月下旬までPR活動に余念がないという。
「とにかく、今年のノムさんはふざけ過ぎている。自身の著書にも記されていますが、“選手の自覚がなってない。シーズン中は野球に専念しなくてはいけないのに、ドラマやCMに平気で出ている。自分はプロ野球選手なんだ、という自覚があれば、たとえオファーがあっても断るのが常識”としているのに、己の姿勢は何なんだ。これでは、誰からも尊敬されないですよ」と、ベテラン記者はあきれかえる。
確かに、今年の野村監督は、何を思いついたのか、著書の出版ラッシュ。再販本を含めると優に10冊は超えている。
映画の宣伝部長に執筆業…と野村監督が毛嫌いする新庄剛志とまるで変わらない“自由人”ぶりだが、そこは野村監督、そんな“中途半端”な老後は考えていないようだ。
球界OBが次のように語る。「実は野村監督は来年以降、事実上経営破たんしている『関西独立リーグ』のコミッショナー兼神戸の監督就任を目論んでいるみたいです。最も、水面下で絵を描いているのは、ノムさんの敏腕マネージャーである沙知代夫人のようですが」。
確かにサッチーの敏腕ぶりには特筆すべきものがある。
前出のベテラン記者によると「ノムさんがサッチー問題で南海を追い出された時、ロッテの重光オーナーにいち早く接触、現役でのトレードを認めたのは夫人。翌年、今度は西武の堤オーナーに飛び込み、見事“鞍替え”。その後は、ヤクルト・松園オーナー、シダックスの志田社長と金主をすべて、サッチーが見つけてきた」というから驚くばかりだ。
さて、『関西独立リーグ』問題だが、ご存じの通りリーグそのものが資金難で、存続が危ぶまれている状態。17歳のナックル姫・吉田えりで話題を振りまく、唯一のメジャーチーム『神戸9クルーズ』も中田良弘監督が解任。吉田も精神的ショックからチームを離脱。さらに一部選手が試合をボイコットするなど壊滅状態にある。
かつて「野村再生工場」といわれた、ノムさんの手腕が選手単体ではなく、リーグ全体を再生できるか、にかかってくるが、前出の通り彼のマネージャーは「金主探しのプロ」。
「彼女の“恐ろしい人脈”を駆使すれば、企業再生のスポンサーは早晩、見つかるでしょう」(芸能関係者)
仮にノムさんの就職先が『関西独立リーグ』に決定し、青写真通り『神戸』の監督まで出来たら、吉田は復活するのだろうか? シダックス監督を務めたことがあるだけに、今回の話、一笑に付すでは済まされないだろう。
さて楽天の今後の展開と合わせて当分ノムさんの“ボヤキ節”の裏に隠されている本音から目が離せなくなった。