沢尻容疑者は今年3月に、大河ドラマ出演者発表会見に出席。涙を浮かべながら「芸能生活20周年目でやっと大河に出られる。たくさん失敗や挫折もして、培ってきたものを全て出したい。沢尻エリカの集大成だと思っている」と、悲願の大河出演への意気込みを語っていた。
現在、同局では『いだてん』が放映されているが、大河史上、最悪の“黒歴史”と言われ、低視聴率にも苦しめられているようだ。同局の上層部は『麒麟がくる』に大きな期待を寄せていたのだが、状況は一転。悪夢が訪れ関係者らは頭を抱えている。たが、すったもんだは撮影現場でもすでに始まっていたという。
同ドラマで主演を務める俳優の長谷川博己は、明智光秀を演じる。そして“美濃の蝮”こと斎藤道三の娘・帰蝶(濃姫)を演じる沢尻と、京都の戦災孤児となった駒を演じる女優・門脇麦の2枚看板が見どころ。同ドラマで両者は恋の火花を散らすライバルという設定だった。ところが、カメラの回っていないプライベートでも役柄が両者に乗り移ってしまったと報じられたのだ。
両者は現場で、他の出演者とは普通に会話をするが、なぜか両者同士は絶対に会話もしなければ目も合わせないという。さらに、互いがピンで撮影するシーンには姿を現すのだが、沢尻容疑者は門脇の演技を視察しては、たまに不敵な笑みを浮かべていたというのだ。
門脇はこれを認知していたという。一方、門脇も沢尻容疑者の演技を見ては、たまに大きなため息を漏らしていたようだ。お互いの演技が腑に落ちないのか、ダメ出しをしているとも取れる不審な行動に周囲も困惑していたという。
「両者のピリピリした空気は現場にも伝わっていたようです。原因はイマイチ不明なんですが、年齢や芸歴を重ねていない門脇が沢尻容疑者にあいさつに行かなかったという噂が蔓延したそうです。真偽は分かりませんが、一方で門脇が沢尻にあいさつに行ったら無視され、メンチを切られたという反論も飛び交いました。そんな女同士のいがみ合いに長谷川は対応に追われていたようです」(撮影現場関係者)
長谷川は、両者に平等に接することを心掛け、沢尻容疑者と話をすれば必ず門脇とも会話していたという。大河の主演ながら、女優のご機嫌を損なわぬよう、神経をフルに回転させていた長谷川も気の毒だった。
「沢尻容疑者というと、2007年9月公開の主演映画『クローズド・ノート』の舞台挨拶で『別に』と発言し、メディアや世間から猛バッシングを浴び一時は芸能界から干されかけました。私生活でも、周囲の反対を押し切り09年1月にハイパーメディアクリエイター・高城剛氏との結婚を発表したものの13年12月には離婚が成立。ジェットコースターのような人生を駆け抜け、『高飛車でお騒がせ』のレッテルを貼られていただけに、共演者も丁重に扱っていたようです。機嫌を損ねて撮影がストップしてしまうのを恐れ、関係者はいまだ女王様扱いしていましたね」(芸能関係者)
沢尻容疑者の逮捕に伴う被害総額は、今年3月に同容疑で逮捕された俳優・ピエール瀧の5億円を優に超えると報じられている。今回ばかりは、今までのように安易に復帰するのは困難であろう。沢尻容疑者が降板する大河の代役に決まった川口春奈にプレッシャーがかかっている。