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スプリンターズS追い切り速報 シンボリグラン迫力満点

 「第42回スプリンターズS」(GI、中山芝1200メートル、5日)の最終追い切りが今朝(2日)美浦トレセンで行われ、ハイレベルだった前哨戦・セントウルS(2着)で完全復活を果たしたシンボリグランが勢いそのままに絶好の動きを披露した。もともと、CBC賞勝ちがあるように、スプリント能力は一級品。金星奪取のシーンは十分にある。

 サマースプリントシリーズ全5戦中、なんと4戦に参戦したシンボリグラン。今夏は以前のように掛かって自滅のシーンはなく、2着2回という安定した成績を残した。長らく不振が続いていた1400〜1600メートルから、舞台をスプリント戦に戻したことで、眠っていたスプリント能力を再度、呼び覚ました格好だ。
 とくに、前走・セントウルSは歴戦のスプリンターがズラリとそろったなか、スズカフェニックス、ファイングレインの両GIウイナーに先着。最後は勝ち馬カノヤザクラの決め手に屈したが、それでも0秒2差2着と完全復活を印象付けた。
 今朝は厩務員に引っ張られながらWコースに登場。例によって馬場入りを少し嫌ったが、走り出してからはスムーズそのもの。使い詰めを感じさせない柔らかいフットワークで、一気にゴール板を駆け抜けた。充実度の高さを示すように、動き、気配は満点に近い。
 いつも通り記者席で追い切りを見届けた畠山吉師は「終い追ったので、時計は速くなったが、一時の勢いを取り戻した感じ」と満面の笑み。他の有力馬に比べ、使い詰めできている点についても「速いペースのキャンターを乗っていても、カイ食いはまったく落ちない。とにかく、元気だけがとりえ。予定通りにこられた」と気にするそぶりはなし。2年前の高松宮記念で1番人気に推された素質馬が完全に勢いを取り戻した。

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