「昨年のこの時期は馬インフルエンザの影響で入厩が遅れた。今年はすごく順調で昨秋とは雲泥の差だね」と話す児玉助手からは自然と笑みがこぼれた。
安田記念5着の後は、放牧を経て函館でじっくり乗り込まれた。「函館では馬なりとはいえ、週に2本のペースで追い切れた。落ち着きがあって、体もいい感じに仕上がっている」
その言葉を裏付けるように、栗東に戻ってからも動きは軽快だ。5日の坂路では800m50秒8、ラスト1F12秒5をマークした。もともとケイコでは目立つ馬だが、休み明けにしては実に鋭い。
この秋の目標はもちろん昨年の高松宮記念以来となるGI制覇。スプリンターズSでそれを達成するためにも、このセントウルSは結果がほしい。「あとは直前にサッとやれば仕上がる。大目標に向け、いいスタートを切りたい」と意気込んでいた。
【最終追いVTR】坂路を余力残しで駆け上がった。800m52秒4、終いだけ反応を確かめられるとラスト1Fは12秒6と豪快に伸びてフィニッシュ。馬体も春当時とそん色なく休み明けでも仕上がり上々だ。