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元キャバクラ嬢タケウチレイの「レイは見た! キャバクラ嬢の裏の顔(26)〜人生逆転、スナック嬢から引き抜かれた女〜」

 こんにちは、西田ひよりです。突然ですが、あなたのこれまでの人生はどんな人生でしたか? 平凡な人生だという人もいれば、紆余曲折、波乱万丈の人生を歩んできた人もいるでしょう。今回は、私が知り合った元スナック嬢Oさんが歩んだ素敵な人生のお話を皆様にもおすそ分けします。

 私がOさんと出会った時、Oさんは「親とケンカして九州から出てきた」と話してくれました。当時Oさんは23歳で、同世代である私たちは、勤務先は違えど仕事が終わってから待ち合わせて、よく二人で飲みに行っていました。言葉通り身ひとつで出てきてしまったOさんは、借りたアパートもお風呂なしで、よく近所に住む先輩ホステスのところへお風呂を借りに行っていました。

 そんなOさんの勤めるお店にやってきたKさんは、Oさんに一目ボレ。流石に毎日は通われなかったようですが、二日に一回はやってきて、それもオープンからラストまでずっと座ってくれていたそうです。「自分の父親くらいの年代だから、なんとなく話しやすいし、何故かジャニーズ事情に詳しい変わったオジサン」だと私には言っていました。

 ある日KさんはOさんにこんな話をしたそうです。

 「俺の秘書になるか?」

 最初は冗談だと思い「マジでぇ?」なんて言い、はぐらかしていたそうなのですが、かなり真面目な顔をして何回も同じ事を言うKさんにOさんは「いいよ」と返事をしたそうです。その話を聞いた時「騙されてるんじゃない?」と言ってしまった私…。だって、そういう話を持ちかけてくるお客様って数えきれないくらいいるんですって!

 しかしKさんの話は実現しました。Kさんはある自動車会社の部品を下請けしている会社の社長でしたが、規模の大きな会社ではないためスケジュール管理はほとんど自分でされていたそうなんです。水商売の頃に比べると安月給になってしまいましたが、社員寮も用意してもらい安定した生活を手に入れたOさんは、入社半年後にはすっかり“ふつうの人”オーラを身にまとっていました。

 Oさんの入社から2年後、OさんはKさんの息子さんと結婚することになります。Oさんの両親との仲も、Kさんが間に入ってくれたことで和解でき今はいい関係が続いているといいます。

 シンデレラストーリーのような話ですが、人生って何があるかわからない。先の事を不安になりすぎるのも、あんまり意味がないのかな…。と思ってしまった西田ひよりでした。

ライター:西田ひより(竹内レイから改名)
1986年生まれ 愛知県在住
元キャバクラ嬢の経験を生かした恋愛テクニックが得意
http://ameblo.jp/rei-takeuchi/

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