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キャバクラ嬢「お持ち帰られ物語」第七夜

 「今のお店に入る前、毎日のようにアフターしてた時期があった」と、大胆な体験談を話してくれたのは、東京新橋のキャバクラ『L』に勤めているしおり嬢。今年22歳になる彼女、しっとりとした黒髪のロングヘアーで、年齢のわりに落ち着いた印象を受けるため、派手に遊んでいるようなタイプには見えないのだが、アフターを繰り返していたのには、理由がある。「前にいたお店で、給料のことでトラブルがあって、イヤになって辞めちゃったのね。でも寮に入ってたから、住むところがなくなっちゃって…」地方出身のしおりさんは、実家に帰るより、友人宅やネットカフェを転々としながら生活する道を選んだ。「あんなお店を紹介したスカウトもあてにならなかったし、自分で求人誌とか見て、体験入店とかしながら暮らしてたの」

 そのころ、毎日のようにアフターをしていたわけだが、流れでホテルに行くこともあったものの、「お客さんに、実はネカフェ難民なんだって話してた(笑)。そうすると、けっこう朝まで付き合ってくれる人も多くて」、カラオケボックスや漫画喫茶のカップルシートなどを利用して、宿泊場所を確保していたというわけ。

 そんな生活を繰り返していたある日、「ウチに泊まってれば、って言ってくれた人がいたの。『部屋狭いから、ベッドは一緒だけど』って、冗談っぽく言ってた。カッコイイわけじゃないけど、イイ人ってタイプで、別に口説いてる感じじゃなかったし」。冷静に考えれば同棲生活ということになるが、お金の節約もしたかったしおりさんは、次の店が決まるまで、というつもりで、彼の提案を受け入れることにした。

 ところが家まで行ってみると、なんとそこは彼の実家。両親もいる一軒家にあげられ、「いきなり『彼女連れてきたから』とか紹介されて、完全にパニック(笑)。帰りたかったけど、けっこう田舎だったからネカフェもないし、タクシー代もなかったし…」彼女に選択の余地はなく、その日は泊めてもらうことに。「でもね、結局手は出してくるし、マジ最悪。『明日もいていいよ』とか言われたけど、次の日の始発で帰っちゃった」そんな体験の後、しおりさんはわずか3日で今のお店で働くことを決め、ネカフェ難民生活に終止符を打ったのだとか。

*写真は本文とは関係ありません

【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/

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