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芸能人女性の落とし方(43)〜平愛梨の天然キャラという生き方〜

 女優・平愛梨は1999年、『DA PUMP』ISSAの妹役オーディションに応募し、約8000人の中からグランプリを受賞すると、そのまま芸能界に飛び込んだ。そして2008年には芸能生命を賭けて挑んだ映画『20世紀少年』のオーディションにて、見事ヒロインを勝ち取り、さらなる注目を浴びる。しかしその後、女優として大きな仕事には恵まれず、近年はバラエティ番組での活躍が目覚しい。

 そんな彼女が9月11日の『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)にコメンテーターとして出演した。この日、ゲストで内田裕也が登場すると平は「しわくちゃなおじいちゃんかと思ってた」と素直な印象を吐露。すると平の言葉にカチンときた内田は「この野郎お前! 失礼だろ!」と声を荒げ、スタジオを一時騒然とさせる事態が起き、話題を集めた。彼女の自由奔放な発言はこれだけに留まらず、続いて登場したインリン・オブ・ジョイトイに対しては「アダルトヴィクトリーの人かと思った」と、AV(アダルトビデオ)のVをヴィクトリーと言い間違えるという天然ぶりを炸裂させ、出演者の笑いを誘う一幕も。

 このように彼女はバラエティにおいて、その天然キャラが重宝されており、数々の番組に呼ばれている。また言葉の言い間違いも多く、過去に「ボラギノール買いに行かなきゃ!」と突然、友人たちの前で話し出したというエピソードは有名である。突然の痔の薬であるボラギノールの名前を出されたことで周りは「え?」と固まったものの、平は気にすることなく「今日が解禁だよね?」と話し続けたという。どうやら彼女は、ボラギノールと、ワインのボージョレーヌーボーを言い間違えていたそうだ。

 しかしそこにこそ彼女を落とす糸口はある。彼女が本物の天然かどうかは関係ない。テレビというフィルターを通して、その天然キャラという生き方が確実に世界へ影響を与えているということが重要なのだ。

 というわけで覚えておいてほしいのはボージョレーの解禁は毎年11月だということ。そのため、まずは2か月前ぐらいから平の座る椅子をすり替えることから始めよう。もし座布団があれば排除し、とにかく硬い椅子に座らせる。すると11月頃になると、彼女はボラギノールが必要な身となるだろう。

 だがボラギノールとボージョレーの話は散々テレビで話しているため、彼女の勘違いは多くの人に知られている。つまり彼女が「ボラギノール下さい〜!」といくら声をあげたところで「ああ、ボージョレーのことね」とワインを差し出されてしまう事態が発生するのだ。オオカミ少年が本当のことを言っても信じてもらえなかったように、平愛梨もまたボラギノールと言っても、もはや信じる者は誰もいない。しかし女優として「あ、あの、お尻が…」と詳しく説明するわけにもいかない。

 それから毎日毎日、彼女はどこへ行ってもボラギノールではなくボージョレーヌーボーを渡され続ける日々。精神もお尻も限界が訪れた頃、そっとボラギノールを手渡す男が現れたらどうだろう。まさにそんな男は彼女にとって救世主にしか映らず、確実に落ちる。一般的な女性にはワインが喜ばれるが、平だけにはボラギノールがもっとも効果的。なので平を落とすのならば、常にポケットにはボラギノールを忍ばせておくこと。いつ彼女がそれを必要とするかはわからないのだから。

(文・柴田慕伊)

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