早くも野人が次期挑戦者争いで結果を出した。IWGPヘビー級王者で全日本プロレス武藤敬司の次期挑戦者レースに名乗りをあげている中西。5月のZepp Tokyo大会では第一挑戦者とみられていた後藤洋央紀に「オマエとちゃうぞ」と“ちょっと待った”をかけ、タイトル挑戦の意向を表明した。
この日のメーンではタッグながら直接対決で激突。中西は第3世代の盟友・永田裕志と組み、前王者・中邑真輔とのRISE最強タッグで臨んだ後藤を迎え撃った。パートナーお構いなしの肉弾戦。野人がラリアートで場外に吹っ飛ばせば、後藤も負けじとラリアートで応戦するすさまじいパワーとパワーのぶつかり合いが繰り広げられた。
一進一退の攻防。両者とも一歩も譲らなかったが、中西は15分過ぎに後藤から立て続けにトップロープからのエルボードロップ、雪崩式ブレーンバスターを被弾。これで野人スイッチが完全に入った。「フォー!」と雄たけびをあげて一本足ハンマー、そのスキに永田が武藤ばりのシャイニングウィザードで追撃。間髪入れず最後は後藤をジャーマンでマットに沈めた。
チャンピオン武藤への挑戦権争奪レースのライバルから直接勝利した野人。
試合後は「このままやったら100%武藤敬司の挑戦はオレやぞ」と猛アピールした。インパクト十分のピンフォール勝ちで一気に挑戦権を手繰り寄せたが、某IWGP実行委員は「中西選手のきょうの一勝でタッグではなく、早急にシングルを組まなければならない情勢になりました」と示唆。挑戦者決定に向けたシングル戦の開催を明言した。
シリーズ早々いきなり結果を示した中西。早くも野人は次期挑戦者レースをライバル後藤との一騎討ちの情勢に持ち込んだ。