ターフに姿を表すのは半年ぶりとなるが、西浦師は「別に何もいうことないですよ。見てもらったら分かるでしょ」と泰然自若。3月の中旬より約2カ月間、じっくりと乗り込まれ、1週前追い切りでは66F79秒7(DW)の好時計を計時。毛ヅヤ、馬体の張りとも申し分なく、休み明けという事実すら忘れてしまうほどだ。
主戦を務めていた本田現調教師の引退により、今回は武幸騎手が鞍上。しかし、これも「ここまでに3回乗ってもらっているからね。ジョッキー自身もだいぶ分かったやろう」と師はまったく意に介していない。
「去年の秋華賞と同じような感じで、順調にきています。休ませたといっても、楽はさせていないし、とにかくやることだけやってレースに持っていくだけ」
コメントに派手さはないが、逆にそれだけ心配材料がないということ。名実ともに最強牝馬の座につく。
今朝(9日)はDWコースで単走で追われ、6F81秒8。シャープな脚さばきは目立っており、ラストは3F38秒0→12秒1でまとめて見せた。久々になるが、昨秋と比べるとむしろ線は細く映るぐらい。アバラがうっすらと浮き出る好仕上がりだ。