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【週刊テレビ時評】「平清盛」ついに大河史上単独ワースト視聴率を更新! 深夜でもなでしこ強し!

 ついに来るべき時が、来てしまったといいうべきなのか。

 低迷が続くNHK大河ドラマ「平清盛」(松山ケンイチ主演=日曜日午後8時〜)第31話(8月5日)の視聴率(以下、すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)が7.8%にとどまった。

 これまでの大河ドラマの史上最低視聴率は10.1%。94年8月14日に放送された「花の乱」(三田佳子主演)第20話と、「平清盛」第25話(6月24日)がタイで並んでいたが、今回これを2.3ポイント下回り、「平清盛」第31話が単独で大河ドラマ史上ワースト視聴率を更新した。関西地区では第22話(6月3日)で9.2%と、1ケタ台を記録していたが、関東地区では大河ドラマ史上初の1ケタ台となった。

 低視聴率最大の要因は、フジテレビ系列が放送したロンドン五輪女子マラソン(午後6時〜9時54分)とぶつかったためと思われ、同番組の視聴率は22.5%をマークした。レース自体は午後7時にスタートしたが、日本勢は早々に先頭争いから脱落。外国人選手による優勝争いとなったが、それでもマラソン人気は高かった。

 ただ、すべての番組が女子マラソンの影響を受けたかというと、そうでもない。TBS系列「サマーレスキュー〜天空の診療所〜」(日曜日午後9時〜9時54分)第4話は6.8%(第3話は10.1%)と大きく数字を落としたが、日本テレビ系列「行列のできる法律相談所 夏の2時間SP」(日曜日午後7時58分〜9時54分)は14.6%で、前週の9.9%から大きく上げた。

 先週はほとんどのドラマが五輪中継の余波からか数字を下げたが、フジテレビ系列「東野圭吾ミステリーズ」第5話(2日)(今回の主演は反町隆史/木曜日午後10時〜10時54分)は9.1%で、前週から1.3ポイントアップ。女子マラソンの直後に54分遅れで放送された芦田愛菜&豊川悦司主演「ビューティフルレイン」第6話は(午後9時54分〜10時49分)は10.9%で、前週より1.4ポイントアップした。

 また、五輪中継のなかで、圧倒的な強さを見せているのがサッカー。特になでしこジャパンの放送は、深夜ながら7月31日、1次リーグの南アフリカ戦(TBS系列)が20.4%、8月3日(4日未明)の準々決勝・ブラジル戦(NHK総合)は前半18.2%、後半18.7%と驚異的な視聴率だった。

 男子は1日深夜の1次リーグD組のホンジュラス戦(NHK総合)が、他の競技を含めた平均が8.0%。4日、準々決勝・エジプト戦(日本テレビ系列/午後7時10分〜10時)が23.9%だった。
(坂本太郎)

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