オリックス 2-4 巨人(3回戦)
※オリックスの1勝2敗
▽20日 東京ドーム 観衆 44,038人
「あそこまで投げてくれただけに、K(-鈴木)に悪いことをした。(丸に)その前の打席でホームランを打たれていたので、(近藤)大亮に託したんですけどね。あの場面で考えて使った自分の責任です」
試合後、インタビュールームに現れたオリックス西村徳文監督は、自らの采配をこのように試合を振り返るとともに、8回2アウトまで好投を見せた先発のK-鈴木を労った。チームは5回に大城滉二のタイムリースリーベースで2点を先制。鈴木は4回1/3までノーヒットピッチングで、完封ペースだったが、6回、巨人打線に捕まり、丸佳浩に同点2ランホームランを打たれてしまう。西村監督は「2点先制はしたけど、そう簡単にはいかない」とも話していた。
「今日はしっかりと打者に向かっていく気持ちで投げることが出来たと思います。6回の場面はなんとしてでも、長打は避けなければいけませんでしたし、1球の大事さを痛感しました」
降板後にはこんな談話をしていた鈴木だが、スタメンでマスクを被った飯田大祐は「本人もわかってると思うんですけど、きょうは調子が良くなかったんですよ。ただ要所要所でいい球が来てたので、揺さぶることが出来ました。でもまとまり過ぎましたね。次もし、またバッテリーを組ませてもらえるなら、パ・リーグが相手なんで、やり返したいですね」と語り、鈴木も「確かにキレが悪かったです。でも飯田さんとはファームでずっと組んでたので、投げやすかった。慎重に行き過ぎたのかもしれないけど、8回の四球が…悔しいっすね」と、飯田のコメントを裏付けながら、8回2アウトからの二者連続四球を悔やんでいた。
試合は、鈴木の後を受けた近藤が丸に2点タイムリーで勝ち越され、巨人との交流戦を勝ち越すことが出来ず、21日から広島に乗り込んで3連戦をした後、24日に神宮でヤクルトと交流戦最終戦を行う。
取材・文・写真 / どら増田