『探偵!ナイトスクープ』は1988年に放送が開始。関西ローカルながら根強い人気を博し、その知名度は全国規模。初代司会は上岡龍太郎(77)、続く二代目司会者は西田敏行(71)で、松本は三代目の司会者となる。
『探偵!ナイトスクープ』は前述の通り、関西圏のローカル番組で、出演する「探偵」の多くは大阪をメインに活動するタレントが多かった。
新司会の松本は、お笑い芸人としては知らない人がいないほど知名度が高く、これまでの『ナイトスクープ』の持つ雰囲気とは、ずいぶんと異質に感じてしまう人も多いようだ。
事実、オールドファンの間では、「松本新局長」に対し強い嫌悪感を示す人も少なくなく、「お笑いだけじゃなく涙もあるのがナイトスクープの良さなのに」といった声のほか、「西田さんはお笑いの人じゃないから局長と探偵の間で上下関係じゃない、いい関係性が築けていた」「局長が松本さんだと他の探偵が委縮しそう」との声が相次いでいる。
この松本新局長の抜擢には、かつての「ナイトスクープ」のOBも疑問を抱く声もあるといい、初回(1988年)から1995年まで探偵として出演していた越前屋俵太(57)は、自身のTwitterにて「今回の局長人事。話題性もあるし、実際に松本君も番組が好きなんだろうけど、ある意味、制作側は番組存続のために、吉本に身売りしたようなものだ」と開始当初よりパワーダウンしてしまった「ナイトスクープ」の現状を悲観するようなツイートを投稿している。
番組降板から20年以上が経過しているのにも関わらず、未だに「ナイトスクープ愛」を押し出す越前屋俵太の想いもさることながら、コメントには「その通り」「俵太さんが局長になればいいのに」といった声もあり、彼がオールドファンの声を代弁した形なのは間違いないようだ。
なお、越前屋俵太の指摘通り、現在出演中の7名の探偵のうち吉本の所属者は5名であり、新局長として松本を迎え入れれば、さらにナイトスクープの「吉本色」は強くなることが予想される。
現在、松本新局長に対し難色を示しているOBは、吉本の所属ではない越前屋俵太一人のみだが、今後の放送内容次第では、さらなる反対意見が集まるかもしれない。