7日の試合(対ロッテ)で三盗を決めた後、ベンチに退いていたソフトバンク・柳田悠岐。8日、その主砲が負傷により登録を抹消されたことが、各メディアによって広く報じられている。
報道によると、今回柳田が負った怪我は肉離れの一種である「左半膜様筋腱損傷」で、全治まではおよそ3週間の見通し。また、抹消された柳田に代わり、プロ7年目の真砂勇介が一軍に昇格するとも伝えられている。
「6勝2敗1分・勝率.750」で、7日現在パ・リーグの首位に立つソフトバンク。そのチームで柳田は開幕からここまで全試合で3番を務め、「打率.355・4本塁打・14打点・4盗塁」をマークしていた。2015年以来となるトリプルスリー、そしてその先の「40-40」へ視界良好だっただけに、今回の怪我は悔やんでも悔やみきれないところだろう。
一方、その柳田以上に、痛い展開に追い込まれたといえるのが他の野手陣。ここまで必死に埋め合わせてきた中村晃、ジュリスベル・グラシアル両名の穴に加え、柳田の離脱分までカバーしなければならなくなったからだ。
開幕前に「自律神経失調症」を公表した中村は、現在治療とリハビリの真っただ中。先日リハビリ組に合流したという朗報が伝えられたが、復帰まではまだまだ時間がかかる見通しとなっている。
その中村に代わり、開幕からレフトを務めていたのが来日2年目のグラシアル。7試合で「打率.333・1本塁打・3打点」をマークしていたが、5日の試合(対ロッテ)中に左脇腹を痛め、翌6日に無念の抹消となった。
残る主戦野手である上林誠知を除き、ほぼ壊滅状態となったソフトバンクの外野陣。ネット上では「シーズン終盤に来られるよりは全然マシ」、「逆に若手にとってはこれ以上ないチャンス」、「ホークスの層の厚さを見せてやれ」といったポジティブな論調を展開するファンも散見されるが、現場としては「勘弁してくれよ」の一言に尽きるだろう。
文 / 柴田雅人