「あの2人を潰してからじゃないと次に進めない」。カズは闘志をむき出しに息巻く。
2月シリーズ開幕戦(17日、東京・後楽園ホール)でブードゥー・マーダーズ(VM)の近藤修司との一騎打ちに臨んだカズ。ところが、愚連隊に乱入され、試合をブチ壊された挙げ句「タッグで挑戦して来い」と挑発され、黙っていられなかった。
カズは「サムライさんと組んで、優勝を狙いたい」と必勝宣言。さらに、パートナーのサムライについて「プロレスの試合を汚すような人間に対してキレることがある」と“キラー・サムライ”の降臨をほのめかし「僕にも同じ感情がありますけどね」と、ダブルキラー化までチラつかせた。
「やられた借りはすべて返す。(リーグ戦で)終わらせます」と愚連隊せん滅を誓ったカズ。一騎討ちに水を差した2人にリーグ戦で鉄槌を下すハラだ。
一方のエル・サムライは、今後の王道マット継続参戦を念頭に置き、ジュニアの至宝獲りに意欲を見せた。
17日の後楽園大会で愚連隊のテロ行為からカズを救出したサムライ。今年1月いっぱいで新日本プロレスを退団し、フリーとなったが「ここが面白いと思って来てみた」と参戦理由を説明した。
全日プロはもちろん、ジュニアタッグリーグ初参戦。「実際にやってみないとどうなるか分からない。でも、出るからには優勝。2位、3位じゃ意味がありません」とサムライは優勝宣言だ。
さらに全日プロ定着をにらみ「次はジュニアのシングル(世界ジュニアヘビー級王座)。とにかく優勝して次にステップアップしたい」とベルト獲りも見据える。新日ジュニアを極めた男が、今度は王道ジュニア戦線で大暴れする。