◎ブライトライン
近走の成績、内容からクリノスターオーが人気の中心となりそうだが、オープンを連勝中で勢いのあるインカンテーションや久々でも怖い実績最上位ニホンピロアワーズなど、主力と思われる馬たちに大きな力量差はない。
そういった観点から、エルムSでの大敗で一気に評価を落としたブライトラインの巻き返しがあってもなんら不思議はない。たしかに勝ち星から遠ざかってはいるものの、昨年のこのレースでマークした1分49秒2の勝ち時計は秀逸。過去5年、良馬場で行われたダ1800mの全場通じての最速タイムである。タイムだけで計れないのが競馬ではあるが、この非凡なスピードは軽視できない。
ドバイ帰りでまさかの凡走を見せた前走後は、ここに照準を合わせてじっくり立て直してきた。休み明けではあるが、前走当時とは雲泥のデキ。走れる状態にある。昨年ここVの後、勝ち鞍はないものの、JCダート4着、フェブラリーS5着、ゴドルフィンマイル5着とG1に近い存在であることは疑いようがない。3戦無敗と相性の良い京都コースもプラス材料。連覇を果たしてチャンピオンSでのG1獲りに挑む。
今年に入って急成長のクリノスターオーが相手本線。ヒモで面白いのは、ナムラビクター。阪神巧者のイメージが強いが、京都のダ1800mも2戦2勝の良績。ハンデ58キロの前走から別定の57キロに変わる今回は末の切れも増すだろう。
他では、斤量魅力の3歳馬アスカノロマン、地方転出後にかきつばた記念でノーザンリバーを破るなど奇跡的な復活をみせたタガノジンガロも侮れない。
馬連 流し
(1)-(5)(7)(10)(13)(14)
3連複 軸2頭流し
(1)(5)-(7)(10)(13)(14)(15)(16)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。