前走のヴィクトリアマイル(14着)は後方からの競馬になった上、ゴチャついて動けない状態。マイルは少し忙しい感じもしましたし、自分のレースがまったくできなかったので仕方のない結果でした。
確かに一連のレースを振り返ると器用さに欠ける面があり、仕掛けのタイミングがいつも課題と陣営も頭を抱えています。でも、最後は必ずいい脚を使ってくれるのはすごいところ。小回りコースでは差し切るまでは難しいですが、今回は条件もグッと良くなりますからね。内回りといっても、阪神は幅員やコーナーが広くなっていて従来よりも走りやすくなっているし、直線は357mあるのであと一歩届かずということもなさそう。
しかも、この時季は毎年調子を上げてきます。実際に調教も素軽く、体も大きく見せていますからね。坂を苦手としている馬が多い中、こちらはスピードの持続力を備えており、力でねじ伏せられるタイプ。軽い馬場も気にしません。
昨秋の府中牝馬Sでデアリングハート、ディアデラノビアと互角に走ったジャスパー。能力は上位。佐藤哲騎手が再び勝利に導きます。