小倉キャスターの長期不在により、各局の朝の番組の勢力図に変化が起こりそうだ。『とくダネ!』の裏番組のワイドショーとしては、『スッキリ』(日本テレビ系)、『ビビット』(TBS系)、『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)が存在する。さらにNHKでは、『連続テレビ小説:まんぷく』、博多華丸・大吉がMCを務める情報番組『あさイチ』を放送している。各番組はどういったポジションなのか(視聴率はビデオリサーチ調べ・関東地区平均)。
「平日午前の8時台の番組において首位を走るのはNHKです。10%前後の視聴率を獲得していますね。『まんぷく』が20%前後の視聴率を記録しているため、その流れで視聴する人が多いのでしょう。民放で首位を走るのは『羽鳥慎一モーニングショー』が8〜9%でトップです。それを追う形で『スッキリ』と『とくダネ!』がデッドヒートを繰り広げ、『ビビット』が追う形です」(業界関係者)
『とくダネ!』は民放2位と3位の間を揺れ動いている。やはり視聴者は小倉キャスターの歯に衣着せぬ発言を期待している部分もありそうなだけに、先行きに不安はあるだろう。
「『とくダネ!』では、社会学者の古市憲寿氏の発言がたびたび物議をかもし出しています。同番組に出演する山崎夕貴アナウンサーが『イメージを捏造する』と抗議したことでも知られますね。小倉キャスターは古市氏に対しては『NGワードをぶっこんでくる』と言いつつも、その様子を楽しんでいるようでもあり、過去には『どうぞ古市叩いてください』と視聴者に呼びかけたこともあります」(前出・同)
ただ、古市氏のような人間は小倉キャスターのようなベテランの「猛獣使い」がいてこそ成立してきたといえる。ネット上でも「やっぱり小倉さんあっての『とくダネ!』だよな」「療養に努めてほしいけど、ちょっとさみしくなるね」といった声が聞かれる。小倉キャスター不在の影響はやはり出てくるのではないだろうか。