女性だけの怪獣攻撃隊というだけでも斬新なのに、それを演じるのが国民的アイドルのAKB48となっては話題にならないわけがない。古くからのウルトラマンファンの間では早くも賛否両論が巻き起こっている。
だが実は長いウルトラマンシリーズの歴史の中で、女性だけの怪獣攻撃チームが登場するのは今回が初めてではないのだ。1998年から1999年にかけて放送されていた「ウルトラマンガイア」というシリーズでは、「チームクロウ」という女性パイロットのみで構成された戦闘部隊が登場。男性隊員で構成されたその他の戦闘部隊にも負けない活躍を見せた。
またウルトラマンガイアの前作「ウルトラマンダイナ」には、ウルトラマンティガのヒロイン「レナ隊員」が隊長として組織された攻撃チーム「キティ小隊」が登場している。キティ小隊が登場したのはわずか1エピソードのみであったが、このキティ小隊の好評が次回作に女性だけの攻撃チームが登場することになったキッカケの1つになったのではないかとファンの間では語られている。
思えば東映のスーパー戦隊シリーズも当初は紅一点の女性ヒロインは1人のみだったのが2人登場する場合が多くなり、作品によっては女性のヒーローが更に追加される場合まであった。仮面ライダーシリーズも平成になってからは女性が変身するライダーの登場が見られるようになり、時代が強い女性を求めるようになっていったのかも知れない。
今回、チームUとして登場するAKB48のメンバーは秋元才加、梅田彩佳、宮澤佐江といったAKB48の中でもダンスの力強さ、ワイルドさがファンに支持されているメンバーが多く、アクション面でも期待のできるキャスティングがされていることが分かる。スクリーンで理屈抜きにかっこいい女性達の姿を堪能したいものだ。