本作品で主人公の吉本が、脳腫瘍に冒され、絶望し、生きる気力を無くしてしまい、家族や友人に支えられながらも厳しい治療を続けていき、そこで生きる喜びや真の友情を感じながら、困難に立ち向かいながらながら成長していく少女の希望を描いた物語である。
初主演で難病役という難しい役を演じきった吉本は「プレッシャーは正直ありました。でもプレッシャーよりお芝居することが楽しかったですし、初めてのお芝居だったので、重い役でしたけど現場も明るく、監督の優しい雰囲気で撮影ができたので、役に入る時は本当に大変でしたけど、楽しくやれました」と話した。
主治医役を演じた鳥羽は「年齢とかお芝居の経験とか関係なく、お芝居に気持ちを込めて、そこにエネルギーがあるので凄いと思いました」と吉本を絶賛した。看護士役を演じた渋谷は「本当に実憂ちゃんの眼差しだったりお芝居が素晴らしかったので、鳥羽さんと実憂ちゃんのピリッとした空気の中で、私がここに入っていいの?って感じるほどの緊迫感がありました」と語った。
ここで来年の夢を語るコーナーがあり、吉本は「一生勉強、一生女優」と答えた。「お芝居をしていて一番自分が楽しいって思えて、そうなるためにはずっと勉強をしていきたいと思います。高校3年生なので学校の勉強も頑張ります」と意気込み、最後は「この作品では私自身も大切なことを教わりました。当たり前のように生きていますが、それが当たり前じゃなく生きていることが幸せなんだと感じて頂ければ嬉しいです」とアピールした。
なお本作品は、12月13日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開される予定。