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『この世界の片隅に』、批判の的はやはり…「ドラマ内ネタバレでは?」の指摘も

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松本穂香

 ドラマ『この世界の片隅に』(TBS系)の第6話が19日に放送され、平均視聴率が8.5%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)だったことが分かった。

 太平洋戦争時の広島を舞台にした本作。主人公・北條すず(松本穂香)をめぐる、当時の市井の人々の暮らしが描かれている。第6話では姪の晴美(稲垣来泉)とともに空襲に遭ったすずが空襲後、時限爆弾の爆発に巻き込まれるというショッキングな場面が描かれ、視聴者から「放送終わったのに余韻で泣ける」「鳥肌が立った」「観るのもつらいけど、日本人として観なくちゃいけないドラマだってことは分かる」といった感想が寄せられた。

 視聴者から絶賛の声を集めている本作だが、注目されているのが原作にはない現代パートの存在。東京からやってきた佳代(榮倉奈々)とその恋人・浩輔(古舘佑太郎)は、すずが過ごした呉の家を古民家カフェに改装するという計画を立てていた。第1話から佳代とすずの関係は不明だったものの、第5話では「北條節子」という老女が登場。以前佳代が通勤途中に心身ともに疲れ、動けなくなってしまった際に声をかけてくれた人物で、佳代とは“親友”であることが明らかになった。

 さらに第6話では節子が佳代たちに「私も被爆者なんよ。小さなときに。あんまり覚えてないんじゃけどね」と言う場面があったほか、食事をしながら「絵が得意で母親に教えてもらった」という節子に佳代が「すずさん?」と聞くという場面も。この場面で、節子がすずの養子であることが事実上確定したとみる視聴者が多かった。視聴者は、「これネタバレじゃ…」「まさかのドラマ内ネタバレ?やめてほしい」といった声を寄せていた。

 本編の描き方が秀逸だった分、よけいに現代パートに批判が集まってしまう形になった模様。節子は今後過去と現代をつなぐキーパーソンの役割を担うと思われるが、果たして視聴者の納得のいく描き方はされるのだろうか。今後も注目したい。

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