元々は油井グランドホテルという名称のラブホテルだったのだが、経営者が割烹料理店に改装して営業をしていた。その為、当時はホテルの小さな塔部分に「活魚」という看板が掲げられていた。
その後、経営者は事業に失敗して行方不明となり、このホテル跡も荒れ果てた姿のまま現在に至るという。
場所は千葉東金高速道路を終点で降りて、国道126号線と合流して自動車で5分ほど進むと、左手に4階建ての廃ホテルが見えてくる。そのホテルの右手に、小さな2階建ての小さな塔が見えてくる。地元で有名な心霊スポット「活魚」はそこである。
現在、直接行く道路は閉鎖されており、入ることが出来ない。その為にパチンコ屋の隣の道に左折をして、細い道を左へ道なりに移動すると、やがて「活魚」の前に出る。現在建物の入り口は大きな青いトタンで閉鎖してある。中は雑草が伸び放題で、いかにも心霊スポットという感じがする。その閉鎖された入り口の脇に人が出入りをした後があり、そこから簡単に中へ入ることが出来るが、奥へ入ることはせずに、数枚写真を撮って引き返した。
しかし、そこはまさに心霊スポットだった。朝の日の高い時間だというのに、朽ちたホテルの外観から、異常なほどの霊気を発していた。仮にここに霊が出なかったとしても、霊はこのような場所に集まる習慣があると聞く。
この廃ホテルから発する異常な霊気は、まさに複数の霊魂が集まって地縛霊となって人を呼んでいるように感じられた。
昼間でもこのような霊気を発している場所である。夜中ともなれば、果たしてどんな恐怖が襲うと思うと、背筋に冷たい物が走った。安易に幽霊見たさというのならば、絶対に近づかない方が良い場所と思われる。
(藤原真)