この事件に対して、ネットユーザーからは「仮にも教員が何をやっているんだ」「男子大学生のアパートに侵入したのもそういう目的だったのだろうか…」「金銭目当ての窃盗目的の侵入ではなかったのなら、より悪質。大学生が無事でよかった」といった、男に対する怒りと呆れの声が上がっていた。また、「高校の男子生徒たちは、先生に窃盗癖があるわ、自分たちもそういう対象で見られていた可能性があるわで、いろいろな意味でショックだろうな」「性的対象は人それぞれ自由だけれど、それをこんな形で発揮することは許せない」のように、男が同性の下着を盗んだ件に関して注目する意見も見られた。
男性が男性の下着を盗むという事件は以前にもあった。2013年12月9日、兵庫県警は、男性宅に侵入して下着を盗んだなどとして、神戸市の無職の男・27歳を再逮捕した。再逮捕容疑は2012年10月に65歳の男性の自宅に侵入してベランダに干してあった下着1枚を盗んだほか、2013年7月に45歳の男性宅に侵入した疑い。そもそも男は2013年8月に別の65歳の男性宅に侵入したとして、住居侵入容疑で逮捕、起訴されており、この地域では同様の被害が数件あり、余罪を調べたという。自分の下着に見覚えのない体液が付着していたため、被害届を提出したという被害男性もいた。
異性愛者であろうと同性愛者であろうと、それは人の自由だ。しかしながら、被害者が同性だからといって下着泥棒をしていいということには、もちろんならないだろう。
文/浅利 水奈