3月の旗揚げ戦でファブリシオ・“ピットブル”・モンテイロを相手に見事勝利を収めたニック・トンプソンの推薦で戦極参戦が決まったクラーク。その実力はベールに包まれたままだが、推薦者のトンプソンは「長いリーチを生かせばチャンスはある」といまや飛ぶ鳥を落とす勢いの三崎撃破を予告した。
実際、この日の公開練習では長い手足を生かした関節技や打撃を披露。「グラウンドには付き合わずKOしたい」とクラークはヒゲをなでながらKO予告をぶっ放した。
2005年に総合格闘技の練習を始め、米国ではUFCやWECなどを主戦場にデビューから10連勝を達成。これまで12戦を消化し、わずかに1敗のみという実力者。白い肌を朱に染めて相手をなぎ倒す姿から“ピンクパウンダー”の異名を持つ。人懐っこい笑顔で性格の良さをうかがわせるが、一度リングに立てば凶悪な拳で対戦相手をマットに沈めてしまう。
「タフなトップ選手とどんどん試合をしていきたい」。クラークにとって三崎戦は単たる通過点にすぎない。ピンクタイフーンの上陸だ。