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競輪穴男列伝 12日開幕大宮記念 まくり追い込む馬渕期待

 12日からの大宮GIII。競輪を作った倉茂貞助氏のタイトルが付いている。地元連覇を狙う平原康多がいるが、狙ってみたいのはS2に下がったとはいえ、追い込みまくりに変身している馬渕紀明(愛知・68期)だ。広島ふるダビでは番手回りの紫原政文(福岡)相手にバック5番手からまくって紫原とのもがきあいで僅差2着。

 馬渕といえば平成10年の一宮オールスターで一丸安貴(愛知)の番手からまくって山口幸二(岐阜)に優勝をプレゼントしている。あれから山口は追い込みとして成長、同年の競輪グランプリも「獲ります」と公言して、見事に優勝した。

 適性組の馬渕はバランスのとれた体で平成10、11年の世界選にも選ばれたが、後輩の先行が出てきたこともあって最近は追い込みに転向。番手を回れば差し脚は鋭いし、展開如何ではまくってくる。今期はS2に落ちて予選スタートだが、このバンクなら2センターからのまくり追い込みが届く。一次予選は人気になるが二次予選なら人気は薄いはず。

 岐阜のGIIIで松尾洋―山口幸の後ろを回り、まくった岡部芳幸(福島)を山口とともに牽制、2着に流れ込んでいる。大宮の長走路、馬渕が頭に抜けて穴ファンを喜ばせそうだ。

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