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ヨシノブは集客戦争で生き残れるか

 キャンプイン直前の1月30日、長嶋茂雄終身名誉監督(79)の特製ベースボールカードを2月20日と同21日に配布すると発表した。2月20日は長嶋氏の80歳の誕生日だ。それを記念してのファンサービスだという。
 「キャンプ報道の優先順位は、新任監督、話題のルーキーがいる球団からです」(ベテラン記者)
 高橋由伸監督(40)を就任させた巨人も大きく扱われるだろうが、『新監督インパクト』でいえば、阪神・金本知憲監督(47)のほうが上だ。また、近年の宮崎キャンプの注目度だが、タクシーで10分ほど離れた『生目の杜運動公園野球場』の福岡ソフトバンクホークスのほうが来場者数で勝っている。
 ホークスよりも先に宮崎でキャンプをスタートさせた巨人からすれば、
 「九州地区はホークスファンが多いとはいえ、キャンプ来場者数では負けたくない」
と、地団駄を踏んでいるはずだ。

 まだ日程は明らかにされていないが、長嶋氏が今年も巨人キャンプを訪れる予定になっている。長嶋監督時代の巨人打線をともに支えた盟友・松井秀喜氏もいる(臨時コーチ)。
 この3人が揃う日、野球報道は巨人一色になるのは間違いない。しかし、こんな悲鳴も聞かれた。
 「あくまでも主役はヨシノブです。松井氏がヨシノブよりも目立っては…」(関係者)
 松井氏も自身の“立ち位置”は分かっているはず。一歩引いて、長嶋氏とともにヨシノブを盛り立てるつもりだが、報道陣は「一に長嶋氏、二に松井氏」で質問攻めにするのではないだろうか。
 「長嶋氏、松井氏、ヨシノブ」でお隣のホークス、金本阪神に対抗。でも、立ち位置では長嶋氏と松井氏はヨシノブより目立ってはいけない…。何か不思議で、気疲れしてしまいそうである。

 本来なら、巨人はドラフト1位ルーキー・桜井俊貴(22=立命館大)を目立たせ、チームの顔に育てなければならないはず。チーム関係者によれば、高橋監督もそう考えているそうだ。
 「高橋監督は岡本和真、大田泰示を覚醒させることを考えています。2、3年先のチーム像を考えたら、それが正しいと思います」(プロ野球解説者)
 キャンプの集客戦争で引けを取れば、巨人はペナントレースで「阪神の次」なんてことにもなりかねない。しかし、高橋監督は冷静にチームを分析できている。その意味では、ライバル球団と十分に張り合っていけそうだが…。

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