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『凪のお暇』ミスキャストの評判が覆ったワケ 大絶賛の一方で「あのシーンがない」と不満も?

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黒木華

 黒木華主演の金曜ドラマ『凪のお暇』が19日に放送され、初回視聴率が10.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と好スタートを切ったことが明らかになった。

 本作は、空気を読み過ぎる主人公・大島凪(黒木)が、同僚の営業マンの彼氏・我聞慎二(高橋一生)の心ない言葉にショックを受け、会社を辞めて引っ越し、新たな人生をスタートするという内容だ。

※以下ネタバレ含みます。

 第1話では、会社時代の凪が同僚の女子たちに都合よくこき使われたり、SNSでマウントされたり、あげくの果てには陰口を言われたりと、女子特有の人間関係の悩みがリアルに描かれた。さらに、凪に対しひどい言葉を浴びせていた元カレの慎二が、実は凪のことが大好きだとスナックで泣き崩れるシーンも描かれ、ラストでは凪の隣に住む謎の美男子・安良成ゴン(中村倫也)が、凪にハグをするという展開となった。

 視聴者からは「女子の特有のマウントにやられちゃう凪の気持ちがわかりすぎて泣けた」「慎二(高橋)、最低でサイコなヤツと思いきや、顔グチャグチャにして泣くシーン…。可愛すぎて過呼吸」「ゴン(中村)のちょっと危険な香りがする感じ、たまらない!隣に住みたい〜」と絶賛する声が挙がっている。

 「確かに、放送以前から『原作とキャストが違い過ぎる』という指摘はありました。しかし、原作のデフォルメがきいた表現を、より現実的にしたことによって『本当にありそうな話』として視聴者が作品を『よりリアルなもの』として楽しめるようになっています。例えば、1話冒頭部分の凪と同僚たちのランチのシーン。漫画ではあまらさまに凪にダメ出しをしていましたが、ドラマでは『大島さんって女子アナっぽいよね』と褒めているように見せかけた“ディスり”を繰り広げていました。このような、現実でもあり得そうな細やかな演出が、視聴者の共感を呼んだのでしょう」(ドラマライター)

 「しかし一方で、『慎二は漫画よりもクズっぽさが出ていいんだけど、“好きなのに素直になれない”って…アラフォーにしては言動が幼稚過ぎない?』『原作にあった、引っ越し直後に豆苗すいとん作るシーンがない!あれがあるからいろんなしがらみからの解放感が際立つのに!』と原作と比較する声も挙がっています。ドラマでは、原作にあったシーンがカットされていたり、セリフの順番が違ったり、ところどころオリジナルの演出があります。これは、キャラクターを際立たせ、ドラマならではの名シーンを作る上で仕方ない部分はありますが、原作では“料理シーン”も人気の要素。そこにガッカリした視聴者も多いようです。ただ、好評だった慎二が号泣するシーンは、ドラマオリジナルの演出ですし、料理シーンは第2話以降で登場する可能性もあります。長い目で見て、ドラマならではの演出がどのように生きてくるのかに注目すれば原作とは違った魅力を感じられるでしょう」(同)

 現在も視聴者からは「放送前はミスキャストとか言ってたけど、いざ1話見たらもう高橋一生と中村倫也が尊すぎて泣いた。黒木華も可愛いし、今季NO1のドラマに決定」「慎二とゴンと凪、あと可愛い新人社員の市川円(唐田えりか)の関係がどうなるか気になる」との声も。期待は高まっている。

 果たして、次回もドラマならではの名シーンは登場するのだろうか?今後の展開に注目したい。

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