アイドリング!!!初の日本武道館でのワンマンライブであり、また10月31日に活動10年目を迎えるとともにメンバー全員が卒業する彼女らにとって、これがラストワンマンライブとなる。彼女らの晴れ舞台を見届けるため、平日にもかかわらず約6,500人のファンが日本武道館に集った。
ライブのテーマが「お祭り」ということで、冒頭に浴衣衣装の1期生、6号・外岡えりかと9号・横山ルリカが太鼓パフォーマンスを披露。続いて同じく浴衣衣装のメンバー全員が登場。12thライブ以来となるバックバンドによる生演奏での「百花繚乱アイドリング!!!」で単独ラストライブは幕を開ける。「キミがスキ」「恋ゴコロ」「ガンバレ乙女(笑)」と初期の楽曲を続けて歌唱。
MCとメンバー全員の自己紹介を挟んで次のブロックでは、新しい一歩を歩みだそうとする今のアイドリング!!!にふさわしい歌詞の「Shine On」のほか、「シャウト!!!」「S.O.W. センスオブワンダー」「無条件☆幸福」「女神のパルス」で会場を盛り上げ、「SHA KA LA KA PARTY」ではメンバーとファン、会場にいる全員がタオルを振り回し、さらにトロッコでメンバーがアリーナを周遊し、ますますファンを煽っていく。
続いてのMCでは、「アイドリング!!!」番組MCのバカリズム升野が剣道着姿でステージに登場し、持ち歌「AVを観た本数は経験人数に入れてもいい」を披露。アイドリング!!!メンバーから番組さながらのガヤやツッコミを受けながら、升野は退場。
メンバー曰く“気を取り直して”次は、19歳以下のメンバーによる「ミルキーガール」、20歳以上のメンバーによる「Wing」。そして番組内で解散コンサートを行った3期生ユニットHIP♡ATTACKが一夜限りの再結成。「黄金蟲〜太陽のサマサマデイズ」を披露した後、20号・大川藍が「これにて、HIP♡ATTACKは解散!」と改めて解散宣言を行った。
続いて12号・河村唯と14号・酒井瞳の“梅酒”による「あこがれアドレイション」、NEO fromアイドリング!!!による「Sakura ホライズン」、1期生の外岡と横山による「Over Drive」、「Stay with me」とユニットブロック後半を駆け抜けていく。
次にラストアルバム「SINGLE COLLECTIONグ!!!」の衣装に着替えたメンバーが再び全員登場し、ライブでの定番曲「GO EAST!!! GO WEST!!!」を披露。メインステージとサブステージ、それらを繋ぐ花道を縦横無尽に駆け回り、まだまだ盛り上げていく。
再びバカリズム升野と、フジテレビの森本さやかアナウンサーが登場し、森本アナの呼び込みにより、7期生の36号・朝日るな、37号・橋本夏希、38号・酒井芳子が登場。38号・酒井芳子は升野から前日美容院に行ったことを、娘である14号・酒井瞳からはエステにも行っていたことをバラされる。
MCでは、森本アナから「アイドリング!!! 卒業アルバム 2006-2015」が10月30日に発売されることが発表され、客席のファンも入れて卒業アルバム用の記念写真を撮影。さらに今回のライブのブルーレイも12月23日に発売されることが発表された。
7期生、升野、森本アナ含めた24人で「Iのスタンダード」を歌唱した後、7期生、升野、森本アナは退場し、再び19人で「One up!!!」「baby blue」を歌唱。「baby blue」では会場中のファンも巻き込んでの大合唱に。
続いてのMCでは、34号・佐藤麗奈が「なんと、次が最後のブロックになってしまいます!」と早くも次が最後のブロックであることを告げる。「MAMORE!!!」、「サマーライオン」、「やらかいはぁと」と代表曲で終盤戦も駆け抜ける。
そして最後の楽曲、6号・外岡えりかの「みなさんは、何を想像して今このステージにいるメンバーに重ねますか?」という振りから、ラストアルバム「SINGLE COLLECTIONグ!!!」に収録された、アイドリング!!!の集大成と呼ぶにふさわしい最後の新曲「〜などあって〜よきところで」を披露。会場を埋めたファンに対し、全員で何度も「ありがとうございました!」と感謝の言葉を述べ、ラストライブ本編は幕を閉じた。
メンバー全員が退場した後、鳴り止まないアンコール。しばらくあって音とともにTシャツの上にピンク色のハッピを羽織ったメンバーが戻り、トロッコへ。アンコール1曲目は、ファンに笑顔と元気を届けるラストシングル「Cheering You!!!」。続けて、アイドリング!!!を象徴する楽曲「職業:アイドル。」。
9号・横山ルリカが「次の曲がほんとにほんとにアイドリング!!!ナンバリングライブ最後の曲です」と告げる。実はアイドリング!!!が武道館に立つのは二度目で、一度目は指原莉乃プロデュース「第一回ゆび祭り〜アイドル臨時総会〜」であったことに触れ、「今回は応援してくださる皆さんの力で、私たちの足だけで武道館に立てています。感謝の気持ちをたくさん込めて、歌いたいと思います」と述べる。そして歌われたのは、ライブの締めくくりにふさわしい「さよなら・またね・だいすき」。
歌唱後、6号・外岡えりかのMC。「最後の曲が終わってしまったんですけど、どうしてもこのステージ上から感謝を伝えたい人がいて、今このステージ上から伝えさせていただいてもいいですか?」「私たちの一番近くで9年間見守ってくれていた、振り付けの村上陽子先生!」メンバー皆が涙し、客席で涙する村上先生もスクリーンに映る。
続けて「今こうやってここで私たちを見つめてくださっているみなさんのおかげで、ここまで走ってこれて、このステージに立てました。たくさんの愛を、本当にたくさんいただいたので、その愛を抱えて最後までアイドリングとして突っ走っていくので、変わらずよろしくお願いします。そして卒業してこれから一人ずつになっても、みんなそれぞれ応援してください。本日は本当にありがとうございました!」と心からの感謝をファンに伝える。
大団円を迎えるかと思いきや、「待ちなさい!! こんなんじゃ終わらせない」と再びバカリズム升野が登場。「このままいい感じで終わりたい」とのメンバーの抗議も虚しく、「フツーのアイドルだったらこれでいいかもしれません。バカリズムの目の黒いうちは笑いで終わらせる! どうですかお客さん!?」とのバカリズムの煽りに会場中のファンからはさらなる大歓声が。「ミュージックスタート!!!」の合図とともに始まったのは、「モテ期の歌〜season2〜」。しんみりした空気を吹き飛ばす、アイドリング!!!らしい最後の楽曲。それぞれが思い思いに盛り上がり歌う中、升野が次々とメンバーを捕まえ、メンバーの鼻を指で押さえて豚鼻にした姿をカメラに向けるという、自由すぎるパフォーマンスも。
エンディングには升野が35号・佐藤ミケーラ倭子から順にメンバーの名前を読み上げ、一人ずつ返事とお礼の言葉を述べて整列していった。最後に升野が「以上アイドリング!!!でした! そしてバカリズムでした!」と叫ぶと、アイドリング!!!メンバー全員で「ありがとうございました!」とお礼を伝え、アイドリング!!!最後のナンバリングライブ、「ング!!!ング!!!祭りだ!!! 〜良きところで武道館グ!!!」は幕を閉じた。