北京五輪の有力メダル候補だったオグシオは、準々決勝で金メダルペアに無念の敗退。それ以降、コンビ解消が噂され続けてきた。
バドミントン協会関係者が話す。
「シオは先月、『12月の日本リーグ終了時点まで考えさせてください』と、マスコミ取材に答えていたし、周囲にも『辞めたい』と漏らすほど悩んでいます。ただ、協会も所属先の三洋電機も、『ハイ、そうですか』とはいかない。その実力、人気はワールドクラス。必死で現役続行の説得に当たっています」
所属先である三洋電機の関係者もこう話す。
「会社としては彼女たちをアスリートとして、バドミントン界の宝として、バックアップしてきたつもりです。確かに会社の金看板であり、競技普及の広告塔という一面もありました。しかし、ビーチバレー界の浅尾美和のように、成績の振るわないアスリートをビジュアル重視で広告塔にしてきたわけではない。だからこそ、簡単にキャスター転身なんて言われても困るんです」
一方、テレビ界や広告業界は、人気の潮田に熱い視線を送り、水面下で接触している。
「現段階でも、オグシオのCMなら4000万円、潮田個人でも、2500万円以上のギャラになります。これは五輪メダリストと同等の評価です。スポーツキャスターとしても、おっとりとした小椋に比べて、物怖じしないトークのできる明るい潮田であれば、引く手あまたでしょう。バドミントン界の大先輩であり人気キャスターの陣内貴美子よりも、評価は高い。実際、TBS系の大阪のキー局である毎日放送が仕掛け、その後もフジテレビなど在京局も加わって、水面下で争奪戦が繰り広げられている。潮田自身も、かなり興味があるようで、プレーイングキャスター案やアスリートをしながらの社員契約などの提案に耳を傾けていたようです」(芸能ジャーナリスト)
こうした動きにいら立ちを隠せないのが、三洋電機とバドミントン協会だ。
「三洋電機の関係者は『こちらに打診は来ていない』と困惑し、協会の幹部は『死に物狂いで慰留中』と、やっきになっていた。そんなところに今度は、スピリチュアルカウンセラーの江原啓之が登場。レギュラー番組の中で引退勧告のような真似をされては、腹立たしくなるのも無理のない話です」(スポーツ誌編集者)
先月放送された「オーラの泉」(テレビ朝日系)では、江原が「女性の道を選ぼうか、どうしようか、というのが(悩みの)要じゃないですか」とアドバイスを送り、潮田は涙ながらに聞き入っていた。
そんな状況の下、一度はキャスター転身に大きく傾きかけていた潮田だったが、ここにきて去就の行方に大きな動きが見られているという。
「どうも、お母さんから(ペアの)小椋さんの気持ちも考え、もう1度じっくりと考えるように促されたようです。この騒動の期間、小椋は一言も恨めしげな発言をせず、そっと見守っています。江原の『引退勧告』にしても、恋人や夫とともに五輪代表を目指すアスリートはいるし、肉体にしても、小椋の腰だって悲鳴を上げているわけですからね」(前出・編集者)
さらに、家電業界第2位のパナソニックが、所属先の三洋電機(第9位)を買収する可能性が濃厚になったことも、将来に不安を感じていたはずの潮田には朗報だったに違いないという。
「パナソニック側からすればオグシオは、ぜひとも残って欲しい人材だけに最大限の慰留に努めるでしょう。潮田にしても、パナソニックは大きな味方になる。プロゴルファーの石川遼のメインスポンサーを務めるなど、アスリートへの理解がある日本を代表する大企業の一つ。故障などで引退に追い込まれても、CM起用などの手厚いフォローを約束してくれるでしょう。少なくともあと1年、現役続行の可能性が強くなってきています」(前出・ジャーナリスト)
ファンとしても小椋の強烈なスマッシュ、そして潮田のネット際の華麗なテクニックをまだまだ見たい。潮田の最終的な判断がファン寄りであることを祈りたい。