その疑惑とは、安室が出場した紅白のリハーサルや本番に臨む裏舞台を「独占密着」と称して、有料の動画サービス「Hulu(フールー)」のみが配信していること。今月5日には、NHKが安室のリハーサル時の写真を“本番の写真”と偽り、報道各社に提供していたことが発覚。それもあり、定例会見では1社だけの撮影が許された理由について、厳しい意見が飛び交った。
確かに、厳戒態勢と言われた割には、なぜ密着は許されたのかは甚だ疑問だ。これに対して、制作局幹部は「NHKは毎回、特別番組の素材として紅白の舞台裏を記録していて、今回も私どものクルーを入れて記録した。その映像の素材を提供した」と答えている。
しかし、Hulu側の見解はこれとは全く反対。Huluは公式ページでHuluのカメラが撮影していると明記し、各種取材でも自社のチームが撮影したと説明している。
「安室さんは、これから引退までの時間を大切にしていこうという時。そこでこういったゴタゴタがあっては、あまり気持ちのいいものではないですよね。NHKがHuluへの便宜を図ったことについては双方否定をしていて、Huluの撮影チームが入ることが紅白の条件ではなかったとも言っています。しかし、いずれにせよ、両者が前もってきちんと“口裏合わせ”をしておくべきだったのでは」(芸能関係者)
NHKやHuluだけではなく、安室のコンサートチケットがHulu会員になることで先行予約できることも何らかの繋がりを感じる。安室が満を持して紅白で笑顔を見せてくれたことは多くの感動をもたらしたが、NHKから始まったゴタゴタ劇によって、知りたくない部分を露呈してしまったのもまた事実だ。他にもこういったケースは無きにしも非ずであろう。