ことの起こりは今月17日に都内で行われたた映画「ALWAYS 三丁目の夕日'64」の3Dプレミア試写会でのこと。
この映画では東京オリンピック女子バレーボールで金メダルを獲得した“東洋の魔女”たちを応援する姿が描かれているのだが、三浦さんは当時、自分も見ていたという東洋の魔女の思い出について語り「白黒テレビで拝見しましたが、(女子サッカー日本代表の)なでしこ(ジャパン)が優勝したときの感動の10倍、20倍だった。国をあげての応援はこういうこと」とコメントした。
この発言に対し一部のネットユーザーから「なでしこを卑下している」「ただの懐古趣味だ」との意見が2ちゃんねるに多く寄せられた。
もっともこれらの発言には当然、批判もあったようでスレッドは大いに荒れたようである。
実際、東京オリンピックでの日本の熱狂は凄まじくその視聴率は60パーセント以上とスポーツ中継としては史上最高の数字を叩き出し、日本は空前のバレーボールブームに染まった。
また東洋の魔女は、なでしこジャパンとは違い、最初からマスコミに注目されてきた存在であった。そのため「国をあげての応援」の意味には「なでしこジャパン」を後追いで持ち上げていたマスコミに対する批判の意味もあったのでは、との三浦の擁護派の意見も目立っていた。
しかし、スポーツに対する感動を単純に数字として表したという三浦の発言は軽率であるとの意見も多く結局、三浦友和は自分の株を落としたという結果に終わったようだ。
これまで「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズ公開直後には絶えず「古きものを誉める」という風潮に対する議論がネット行われていたが、公開前の出演者の発言で白熱するというのは初めてのこと。
既にマンネリとの声も聞こえてきている「三丁目の夕日'64」は、この風潮にどう戦っていくのか?