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宝塚記念 うなるようなデキのアサクサキングス

 さらに上向いた。上半期のグランプリ「第49回宝塚記念」(GI 阪神芝2200m 29日)。天皇賞・春で古馬の頂点を極め損ねたアサクサキングスが、この舞台で再チャレンジだ。1週前追い切りは文句なしのド迫力。スタミナだけではない。スピードと切れ味を身につけた菊花賞馬が、2つめのタイトルを狙っている。

 ここでキングにのし上がる。古馬の頂点を目指すアサクサキングスがうなるような仕上がりだ。
 それをはっきり示した18日の1週前追い切り。「いつものようにいい動きでしたよ」サラリと言ってのけた寺島助手だったが、その走りは言葉をはるかに上回る熱を帯びていた。
 栗東DWコース。先行させた古馬1600万のパントマイミストをあっさり捕らえると直線は独壇場だった。大きなフットワークでグイグイ加速。6F81秒3、ラスト1Fは11秒3という強烈な切れ味で、併走馬を6馬身置き去りにした。
 「順調に仕上がっている。完歩の大きな馬は通常スピード感がないものだけど、この馬は古馬になってスピードを身につけたし、迫力も出てきている」
 中間は放牧に出して前走の疲れもきっちり取りさった。リフレッシュされ、仕上げにはさらに磨きがかかった。
 その前走、天皇賞・春は3着。あと一歩の伸びを欠いた。昨年の菊花賞馬としてステイヤー最高の舞台で見せたパフォーマンスにはやや物足りなさも残ったが、寺島助手はこう分析する。
 「菊花賞を勝ってくれたけど、本来は二千から二四が向いていると思っている」
 スタミナに加え、スピードと切れ味を兼備した今なら、その思いはより説得力を増す。
 3歳馬の身で昨年も宝塚記念に挑戦した。ダービーで2着していたとはいえ、さすがに古馬の壁は厚かった。だが、その経験はここにしっかり生かされている。
 「昨年は中2週のローテーションが続いて厳しい状況だった。その点、今年はゆったりした日程で思うように調整できている。だから落ち着きもあるし、何より元気の良さが違う。前々で粘り込みたい」
 メイショウサムソン、アドマイヤオーラとライバルは多い。しかし、今の勢いなら、やってくれる。そんな雰囲気をキングスは漂わせている。

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