国内の大会が昨年の2回から3回に増え、日本人選手の活躍は必須となったK-1マット。昨年ジェロム・レ・バンナを破り、すい星のごとく現れた澤屋敷にかかる期待は大きい。そんな澤屋敷にとって課題は、ワールドGPで2年連続準優勝の実績を誇る武蔵超え。谷川EPは「どちらかでやらせる。早いうちにやった方がいい」とし、4月の横浜アリーナ、6月のマリンメッセ福岡のいずれかで澤屋敷VS武蔵を行う意向を示した。
当の澤屋敷は「ノーとは言えない立場。どちらにせよやる」と言葉数こそ少ないものの、世代交代に静かな闘志を燃やしている様子だ。
逆に武蔵は正念場。今年は日本GPへの参加も義務づけられるなど、評価は確実に低下。K-1関係者からも「澤屋敷には伸びシロがある。武蔵はケガが多いし、安定性に欠ける。藤本(佑介)に負けているし、3番手扱いは当然」という声が漏れ聞こえてくるだけに、崖っぷちの状況といえる。
日本での開催が増えたことで、昨年にも増して日本人選手の世代闘争に拍車がかかる。08年のK-1マットはジャパン勢の生き残りを懸けたサバイバルマッチの様相を呈してきた。