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【DeNA】ベイスターズ流人材育成!「戦略的パートナーシップ」でオーストラリアへ武者修行!

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今永昇太

☆オーストラリアンリーグへ派遣

 ベイスターズは今年7月18日に戦略的パートナーシップ契約を結んだ、オーストラリアン・ベースボールリーグの強豪チーム"キャンベラ・キャバルリー”へ、今永昇太、三上朋也、国吉佑樹、青柳昴樹の4選手を派遣すると発表した。

 今永は「気持ちを前面に出す投球を取り戻す」、三上は「野球に対する考え方を広げたい」、国吉は「シーズン終了後に実戦でプレー出来ることが魅力」、青柳は「慣れない環境の中で自分を成長させたい」と、それぞれ課題克服やメリットを感じての参加となる。

☆戦略的パートナーシップとは

 野球界では聞き慣れないワード"戦略的パートナーシップ"だが、近年ビジネスや外交においてよく使われ、ニュース等では耳にすることもあるだろう。意味としては「複数の企業や国が、対等の立場で共通のミッションを果たす」ことである。ベイスターズサイドは前出のコメントのようなメリットが、キャンベラサイドは外国人選手受け入れによる豪州リーグの発展のため、お互いWin-Winの関係が構築されることが期待されている。

☆新しい試み

 今までの海外武者修行は、球団サイドが選手を指名し派遣する事が多かったが、今回の試みは応募制だと言うことがユニークなポイント。球団は行きたい選手の意見を尊重しサポートする。これには2015年オフに筒香嘉智がドミニカ共和国のウインターリーグに参戦し、野球の技術面のみならず、内面も大きく成長したことも関係しているだろう。昨年に続き今年も、乙坂智はメキシコで単身修行をしている。親会社も海外に向けた活動には積極的で、今年からチームスタッフに英語教師を雇用するなど、スタッフや選手のスキルアップにも意欲的だ。

 昨年引退した小杉陽太さんは、ミーティングの際のDeNAの経営理念に共感し、引退後自ら会社を立ち上げ、現在多方面で活躍中。今回の試みは野球はもちろん、人間力のスキルも上げられるような試みになりそうで、球界の課題でもある引退後のセカンドキャリアへにも有益であろう。このDeNAベイスターズの取り組みは、今後球界のトレンドになる可能性を秘めている。

取材・文・写真 / 萩原孝弘

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