2000年に10年連続企画としてスタートした「アート オブ クリスマス Namiki」のラストを飾る作品を描き下ろした北野は「銀座の知り合いに言われ、気楽にいいですよといったら第1回から第9回までとんでもない人がいて。山本容子や村上隆、日本を代表するアーティストのあと、最後にオレが描くって、シャレにしてもオチが強すぎるんじゃないかと。何か文句言われたら『だっておれは基本的には漫才師ですから』って。情けない」と自虐ネタで笑わせた。
付き人だった鳩山来留夫について聞かれると「仕事があるだけで、人気は出てない。もうちょっと似ててくれればいいが、鳩山(由紀夫)さんの言うことは特徴ないので。麻生(太郎)さんは『みぞうゆう』とかあるけど。どうせまた政権代わると思う。今、小沢一郎さんに似てる人を探している」とバッサリ。
この1年を振り返って「デフレスパイラルで、あらゆるものが安いものへ安いものへと。200円の弁当を1食我慢して、400円のものを食う気にならんか。安いジーパン10本買うのを我慢して、(いいものを)1本買う生き様はどこへいったかな。買う買わないは別として、いいものを見るのは絶対必要。良さを見分ける力はあらゆる文化を見分ける力に通じる。ちょっと世知辛くなったなぁ」と“世界の北野”らしい切り口で世相を斬った。