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ドロップシッピング業者に、全国初の行政処分

 昨今、インターネットを利用して副業を始める人は多い。そのひとつにドロップシッピングがある。これはネットショップ運営の一形態であるが、これらのサービスを提供する業者の中には、必ず収入が得られるような言葉で勧誘し、高額な契約をさせて、消費者とトラブルになるケースが相次いでいる。

 そうした中、今月に入り東京都は「株式会社ネット」(東京都千代田区)と「株式会社バイオインターナショナル」(東京都豊島区)の2社に対し、平成22年3月2日からの9か月間の業務停止命令を出した。
 昨年、この業者らは不適正な取引行為の疑いがあるとして、東京都が立ち入り調査を行おうとしたにもかかわらず、これを拒否するなどしていたため、すでに事業者名を公表されていた。
 東京都の発表によると、この業者は「今まで儲からなかった人は誰もいない」などと、消費者に対して不実のことを告げ、また「最低でも月に10万円から15万円の利益が出る。3〜4か月で元がとれる」と、収入が確実であると誤信させるような断定的判断を提供するなどの特定商取引法違反行為をして、高額なドロップシッピングのサービス契約をさせていたという。

 ネットの副業は気軽にできる半面、詐欺や悪質商法の温床になりやすい側面もある。今回は、ドロップシッピングのサービス事業者に対する、全国初の特定商取引法による行政処分になったが、こうした違反行為を行う業者に対しては、今後も毅然たる姿勢で臨んでほしいところだ。

(多田文明)

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