女講師は昨年6月1日、同小の職員室での会議に出席した際、教師らにシュークリームを配ったが、40代の女性教諭にだけ、睡眠導入剤を入れたシュークリームを食べさせた疑い。女性教諭は急性薬物中毒で一時、意識不明となり、病院に搬送され、9日間入院した。
さらに、女性教諭が職場復帰した後の同年7月12〜13日、教諭の運動靴などに「ヤメロ」「バカ」などと、黒色のペンで落書きした疑い。
睡眠導入剤は「ブロチゾラム」で、女講師の家族に処方された薬。市販のシュークリーム1個に砕いて入れ、女性教諭に食べさせた。
同署によると、女講師は「児童に対する指導方法が自分と異なり、邪魔で仕方なかった。うっとうしくて、学校からいなくなればいいと思った」と供述し、容疑を認めている。
犯行当時、女講師は6年生の音楽の担当で、女性教諭は6年生の担任だった。2人は特にいがみ合っていた様子はなく、女講師が一方的に嫌悪感を抱いていたようだ。
関係者によると、同校では他の女性教諭が卒業式や入学式などで、突然眠気や体調不良を起こす事態が続いていた。また、今年4月23日には被害を受けた女性教諭が、児童調査書を紛失する事件も起きており、警察では関連を調べている。
正野之雄校長は「多大な迷惑を掛けお詫びしたい。勤務態度はマジメで指導力もあり、こんなことをする人とは思えなかった」とコメントしている。
ひとつ間違えば、命すら落としかねなかった事件で、悪ふざけにもほどがある。
(蔵元英二)