この日、番組スタッフは成田国際空港で外国人観光客のインタビューを行っていた。多くの人をインタビューする中で、スタッフは大荷物を抱えた長髪の男性に声を掛けた。
男性はアメリカ出身で、今回の来日はプライベートの旅行であるという。男性はかなりの親日家のようで1985年以降、なんと計75回来日しているという。自身の職業を「プロミュージシャンである」と語る男性は、明らかに只者ではないため、番組スタッフが詳しく聞いたところ、なんと声を掛けたのは世界的ミュージシャン・サックス奏者である「ケニー・G」である事が判明した。
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ケニー・Gは世界で7500万枚以上のレコード売上を誇り、グラミー賞のほか「累計アルバム売上枚数が最も多いジャズアーティスト」としてギネスブックにも登録されている超大物ミュージシャンである。
これまで番組に登場した外国人の中でもトップクラスの大物であるのは間違いなく、まさかの展開だったのだが、番組スタッフはサックスを持っているケニー・Gにあるお願いをする。
それは『演奏を見せて欲しい』というものであった。
だが、ケニー・Gはスタッフの頼みに応じずに「もう行くね」「バイバーイ」とスタッフから逃げるように去っていった。その姿を見て、番組スタッフは「あ~聴きたかった」とボヤいてVTRは終了となった。
しかし、世界的ミュージシャンに対し、「空港でサックスを演奏して欲しい」と頼むのはかなり失礼であり、ネットでは「失礼すぎる」「非常識では?」「日本人として恥ずかしい」「それは逃げるだろ」「マジで失礼極まりないな」といった非難の声が続出した。
番組スタッフからすれば、番組に対しとてもフレンドリーだったケニー・Gに甘える形でお願いしたと思われるが、常識で考えればわかる事であり、スタッフの常識のなさだけが印象に残る回であった。