同日の早朝、長崎県松浦市の某コンビニにて強盗事件が発生。現地には同番組の総合司会である安住紳一郎アナが訪れ、渾身のレポートを行ったのだが、実は安住アナがこの地にいたのは全くの偶然であったという。
この日、安住アナは自身の担当コーナー「出張!安住がいく」の出演のために長崎入り。同市で手に入るという「日本一のアジフライ」を取材する予定だったのだが、たまたま近くでコンビニ強盗事件が発生。アジフライ探しは中止になり急遽、強盗事件のレポートに切り替えたものだったのだ。安住アナは、原稿なしの完全アドリブで現地レポートを行い、ネットでは「さすがプロ」という絶賛の声が集まった。
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このように、テレビカメラは全てを映すものであり、今回の『THE TIME,』同様、テレビスタッフがたまたま事件現場に出くわし、スクープを撮影したケースはいくつか記録されている。
2018年8月22日に放送された、テレビ東京系のバラエティ番組『家、ついて行ってイイですか?』のロケ中、番組スタッフが山火事に遭遇。その模様がテレビでオンエアされたというハプニングがあった。同年7月28日、番組スタッフ達は石川県七尾市能登島向田町を訪れた。スタッフ達は取材先を探すため、この日にたまたま行われた現地のお祭り「能登島向田の火祭」に参加することになった。
住民たちは中央に設置した巨大な松明に火を灯したのだが、この日、能登半島は日本列島に接近していた台風12号の影響で強風が吹き荒れていた。すると、火の粉が1キロ離れた山へ降り注ぎ、山火事が発生。当然、お祭りは中止となり消防隊も出動するという、大スクープ映像が撮影されてしまったのだ。
画面に映っていたのは本物の事故映像であり、「そういう演出なのか」程度にしか見ていなかったと思われる、スタジオのおぎやはぎの矢作兼、ビビる大木らも「ええっ?」「本物の火事だったの?」と驚いていたようだ。
幸いケガ人は出なかったが、放送史上に残る衝撃的なハプニングの1つではないだろうか。