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遅刻癖のある部下に“キツいひと言”…1年後に見た光景に上司は愕然

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画像はイメージです

 上司として、部下を叱ることもあるのは当然だ。鈴木将司さん(仮名・49歳)もかつて、指導のつもりで部下を叱ったのだが、後に後悔することになったという…。

 「私の職場では、部署ごとに朝ミーティングを行うんですね。そこに、毎回のようにギリギリで駆け込んでくる新入社員がいました。彼曰く、“朝が弱い”とのことですが、そんなのは甘えにすぎません。私は、“学生気分が抜けていない”“新入社員なら誰よりも早く来るべきだ”と注意をしました。

 それでもなかなか改善されなかったので、“もし母親が倒れたという連絡が来たら飛び起きるだろう”と、そんな例えを使って指導。すると、翌日から少し余裕を持って出勤するようになりました」
ようやく彼も生活態度を改め、仕事にも身を入れ始めたように見えた。だが、3か月ほどして、ある事態が起きる…。

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 「彼が、“一身上の都合で退職したい”と言ってきたのです。私は、内心ガッカリしました。結局は根性がないんだと蔑み、申し出を受け入れました。

 それから1年後。私は、街で偶然彼を見かけました。すると彼が、車椅子を押していました。車椅子には、老齢の女性が。私は、もしかして…と思いました。

 そこで、彼と親しかった社員に、彼の退職の詳しい事情を尋ねました。そうしたら、母親が倒れ、介護が必要になり、そのために相応しい環境に移るためだと言いました。私は愕然としました。私が叱ったのが先か、彼の母親が倒れたのが先か、どちらかは分かりませんが、彼を傷付けたことは事実。今は後悔しています」

 朝が弱いというのは、確かに言い訳に過ぎないかもしれない。だが、指導をするにしても、ただ厳しくするのではなく、根気よく続けることも必要。相手を取り巻く環境なども、考慮しなくてはいけないだろう。

写真・zeevveez

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