そんな中、確かな演技力に定評があり、さらなる飛躍が期待されているコンビ芸人がいる。レインボーだ。大柄で目鼻立ちがはっきりしたジャンボたかおは昨年、ドラマ「推しが武道館いってくれたら死ぬ」(朝日放送・テレビ朝日)で連ドラデビュー。今年5月12日に公開された「劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ」でも、同じアイドルオタク役で連投した。
相方の池田直人は、美しすぎる“女性”として大バズリ中。コントで演じる女装が“女を超えた女”として人気を集め、メイクテクニックを披露しているYouTubeチャンネル「レインボー池田直人の美しちゃんねる」が好評。美しくなるためなら金に糸目を付けないガチオタが、女性ファンのハートを掴んでいる。
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2人のネタ中心によるYouTube「レインボーコントチャンネル」は、登録者数95.5万人(6月29日現在)で大人気。累計再生数100万回超えもある。美人な池田とたかおが演じる日常を切り取った恋愛コントは、Z世代に響いている。
「レインボーは、18年に放映された『おもしろ荘』(日テレ系『ぐるぐるナインティナイン』でネクストブレイクを決める年1特番)での優勝を機に大ブレイク。イケメンの池田さんは、秋元康さんプロデュースの吉本芸人によるアイドルユニット・吉本坂46(活動休止中)のフロントメンバーでした」(芸能ライター)
そんな2人の才能に惚れた一流女優がいた。黒木瞳だ。日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞や新人俳優賞を受賞したトップ女優。現在は主演映画「魔女の香水」が公開中で、16年には長編映画「嫌な女」で、20年には「十二単衣を着た悪魔」で監督も務めている。
黒木は、レインボーのYouTubeを見て「演技力がすごい」とどハマリ。自身がメインパーソナリティーを務めるラジオ番組にゲストで招き、池田のメイク術や小物使いのうまさを絶賛している。「2人から演技を学ばせてもらっている」とリスペクトし、自身が演出する舞台に出演オファーをしている。しかし、「舞台稽古で1か月拘束されるので無理」とレインボーが断るという、分不相応なリアクションだった。
“リアル二刀流女優”黒木からのオファーを蹴っていたレインボー。見上げた根性だ。
(伊藤由華)