ブラジルで54歳の女性が、匿名で受け取ったチョコレートを食べて死亡。犯人は元夫の恋人だったが、元夫の言動が女性の死につながった。海外ニュースサイト『The Daily Star』と『Oddity Central』などが6月1日までに報じた。
報道によると女性は5月20日、54歳の誕生日に匿名でチョコと花束を宅配で受け取ったという。女性は不審に思いすぐには食べなかったが、その日美容院を予約していたため、女性は美容院にチョコを持って行った。
>>チョコレートで誘い、46歳男が9歳少女を強姦 顔を殴られ少女は歯が全て抜け落ちる<<
女性は美容院で、施術が終わるまでの間に友人や家族、元夫などにチョコを贈ったか電話で聞いた。元夫が「自分が贈った」と答えたため、女性は安心してチョコを食べたそうだ。施術を終えた帰り道、女性は歩道で倒れた。すぐに病院に運ばれたが、病院で死亡が確認されたという。
解剖の結果、チョコに毒が盛られていたことが発覚。女性は元夫からのものと家族や友人らに伝えていたため、元夫が逮捕された。しかし元夫は「チョコの贈り主や毒については何も知らない」と話し、「冗談で自分が贈ったと言った」と供述した。
男の供述を受け、警察は男がはめられた可能性があると疑い捜査を進めた。結果、元夫の元交際相手の女性Aが容疑者に浮上し、逮捕された。
離婚時期は不明だが、女性が元夫と離婚した後にAは元夫と交際。元夫と女性は離婚後も友人関係を築いていたが、Aはその2人の関係を怪しんでいたそうだ。実際、2人は恋愛関係にはなかったものの、Aは勝手に2人が恋愛関係にあると思い込みAに対して嫌悪感を抱き嫉妬。Aは女性に対して脅迫メールや殺害を示唆するメールを送った。時には、銃を構えた自身の写真を送ることもあった。元夫がAの行動を認識していたのかは不明だ。
今年の初めに元夫とAは破局。元夫が別れを告げたが、Aは女性の存在が自分たちの破局の原因になったのだと思った。女性に憎しみを抱いたAは住所を突き止め、誕生日に毒入りチョコを贈ることを計画。Aは事件から5日後の5月25日に逮捕された。Aは殺人罪で起訴されている。
なお元夫の逮捕が取り下げられたのかは現在までに分かっていないが、警察によると、Aは自分を捨てた元夫にも罰を与えるつもりだったと話しているそうだ。Aは容疑をおおむね認めている。元夫がなぜ自分が贈ったとうそをついたのかは不明である。
このニュースが世界に広がると、海外のネットユーザーからは「Aの行動は正気じゃない」「Aのような悪魔がこの世に存在するとは」「もし元夫が変な冗談を言わなかったら、女性はチョコを捨てて何事もなかった」「元夫は女性を取り戻したいと思って、うそをついてロマンチックな贈り物をしたのは自分だと言ったのかも」「匿名の贈り物はすぐに捨てるべき」といった声が上がっていた。
Aの犯罪はもちろん許されるべきではない。しかし元夫に責任が全くないとは言い切れない、後味の悪い事件となった。
記事内の引用について
「Fuming love rival sent gun selfie to victim before poisoning her with 'laced chocolates'」(The Daily Star)より
https://www.dailystar.co.uk/news/us-news/love-rival-sent-gun-selfie-30081154
「Woman Dies After Eating Poisoned Chocolates Sent by Her Ex-Boyfriend’s Jealous Lover」(Oddity Central)より
https://www.odditycentral.com/news/woman-dies-after-eating-poisoned-chocolates-sent-by-her-ex-boyfriends-jealous-lover.html