アルゼンチン・ブエノスアイレスで、4歳の少年Aが親の目を盗んでチョコレートを食べ、腹を立てた母親と継父(ともに年齢不明)に殺されたと海外ニュースサイト『Mirror』と『The Daily Star』、『Latin Times』などが12月30日までに報じた。
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報道によると、Aは母親と継父、4人の他の兄弟姉妹と暮らしていたという。夫婦は約14カ月前に結婚し、兄弟たちはそれぞれ、生後2カ月の男の子と2人の女の子(年齢不明)、10歳の長男だった。子どもたちは母親と血縁関係はあるものの、継父とは誰も血縁関係を持たず、生後2カ月の男の子と2人の女の子とAの父親は同一人物、10歳の長男の父親は別の人物だった。
ある日、Aは家にあったチョコレートを親の許可を得ずに食べた。誰かがチョコレートを食べたことに気づいた継父は、長男の喉をつかみ「誰がチョコレートを食べたのか」と聞いた。長男は恐れてAだと答えた。Aがチョコレートを食べたことを知った父親は激怒。「チョコレートは(Aの姉妹である)女の子のためのものだった」と言い、Aを殴打したという。
Aは殴打され意識を失った。なお、Aがチョコレートを食べたために殺害されたというストーリーは警察からの発表ではなく、地元メディアの報道で伝えられており、Aのおばもチョコレートを食べたために殺害されたと地元メディアのインタビューに答えている。おばは他の兄弟らから話を聞いたとみられている。当局が、チョコレートを食べたために殺害されたと示唆しているとの一部報道もある。
継父と母親は意識を失ったAを病院に連れて行き「バスタブから落ちた」と説明して治療を受けさせようとした。しかしAは病院に到着した時点で死亡していた。不審な点が多かったことから病院側が警察に通報。司法解剖の結果、ひどく殴打されたために死亡したと発覚した。また過去に受けたと思われる虐待による打撲も見つかった。捜査の結果、虐待死とみなされ母親と継父が逮捕された。
母親と継父はその後、殺人罪で起訴されている。現在までに2人は黙秘権を行使しており、母親がどのように虐待に関与していたのか、詳細は不明である。
このニュースが世界に広がると、ネット上では「4歳の子どもなんて食べたいものを食べる。チョコレートが原因で幼い子を殺すなんてあり得ない」「最終的に殺害したのは継父だけど母親も虐待をしていたのだろう。手を上げていなくとも止めない時点で同罪」「継父は血のつながりのない5人の子どもと一緒に暮らすことがうまくいっていなかったのだろう。継父も悪いけど母親も子どもを第一に考えるべきだった」「5人の子どもたちの父親が同じではない。兄弟たちの関係性は良かったのか」「長男はAがチョコレートを食べたと言ったけど、本当にAだったのか」といった声が上がっていた。
母親と継父は自身がどれほど残酷なことをしたのかしっかり考え、罪を償うべきだ。また子どもたちの関係性をクリアにし、全員が同じ場所に保護されるべきか、それぞれの場所で保護されるべきか適切な方法を探るべきだろう。
記事内の引用について
「Boy, 4, 'beaten to death for stealing chocolates' but mum claims he fell in the bathtub」(Mirror)より
https://www.mirror.co.uk/news/world-news/boy-4-beaten-death-stealing-28836105
「Little boy 'beaten to death by mum and step-dad after eating sisters' chocolates'」(The Daily Star)より
https://www.dailystar.co.uk/news/world-news/little-boy-beaten-death-mum-28839706
「Mom, Stepdad Arrested For Beating To Death Four-Year-Old Over Chocolate Issue」(Latin Times)より
https://www.latintimes.com/mom-stepdad-arrested-beating-death-four-year-old-over-chocolate-issue-539028