「これまでにも異色候補は少なくありませんでしたが、今回の統一地方選では、“異色”と呼べないほどに色モノ候補が激増。その背景には、2022年の参院選で当選し、今年3月に除名処分となったガーシー元参議院議員の存在が考えられます。いちユーチューバーだったガーシー氏ですが、政界入りしたことで、その名が日本中に知れ渡ることに。今回、同じように売名を狙った候補者が多くいたと考えられます」(芸能ライター)
迷惑系で言えば、元ユーチューバーのへずまりゅうが東京都豊島区議選に落選。「高齢者に厳しい社会へ」というスローガンを打ち出し、選挙期間中は演説中の野次に対し食ってかかり、暴行寸前の動画もSNSで公開していた。
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また、同武蔵野市議選に立候補していた迷惑系配信者の煉獄コロアキも落選。幸福の科学の創設者の長男で、現在教団と対立している配信者の宏洋も同渋谷区議選に落選した。
さらに、大麻合法化を訴えて神奈川県藤沢市議会議員選に立候補した「貴族」も落選。そのほか、東京都港区議選に立候補していた「A.I.ジョー」を名乗るAIも落選となった。
一方、当選した異色候補もいる。
宮崎県宮崎市議選に挑んだスーパークレイジー君は、トップに次いで票数2位で当選。スーパークレイジー君と言えば、2021年に埼玉県戸田市議選で初当選したが、居住実態がないという理由で当選無効に。今回、地元で当選した形となった。
また、深谷市議選に立候補していた現職の「ミルクおやじ」は今回で4選となった。
異色候補でも、これまで政治活動を行っていた候補は、それが報われた形になったようだ。