この日の『午前0時の森』は番組初の視聴者観覧イベント「午前0時の森 音楽祭」を開催。MCの劇団ひとり、村上信五がオーケストラの殿堂「東京オペラシティ」でオーケストラの指揮や歌唱に挑んだ。
2人はえんび服姿で登場し、演奏する東京室内管弦楽団と大勢の観客を前に挨拶。フリートークの後、ひとりが指揮して「威風堂々」が演奏された。だが、この指揮に多くの視聴者からネットでツッコミが入った。
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ひとりは有名指揮者・小澤征爾を意識したかのような、オーバーリアクションと顔まねを交えて指揮。誰がどう見ても音楽コントの延長線上で、全く形になっていなかった。ネットでは「明らかにバカにしている」「ふざけすぎ」「オーケストラに失礼」という声が相次いだ。
さらに、ひとりと村上の指揮で数曲を演奏した後、番組ラストにシンガーソングライター・Coccoが作詞作曲した番組オリジナルソングを村上の指揮、ひとりの歌唱で披露することになった。
ここまでは良かったのだが、演奏が終わった後、ひとりは「いやぁ。こんな豪華なカラオケで歌える日が来るなんて」とコメント。だが、「カラオケ」とは事前に制作された伴奏を再生して歌唱する「空オケ」の意味。村上は思わず「カラオケちゃうわ!」と突っ込んでいた。
これには視聴者も「カラオケはマジで失礼すぎる」「フルオーケストラの前でカラオケ発言はひどい」「侮辱にもほどがある」「ひどい企画だった」といった声が相次いだ。
なお、ゲストでクラシック音楽に造詣の深いふかわりょうも「私だったらオペラシティ出入り禁止にしてますね」「村上さんの指揮は良かったけど、ひとりさんはバラエティの世界に帰ってください」と辛辣なコメントを残していた。
なお、本「音楽会」が行われたきっかけはひとりが番組中に「指揮者なら俺にもできそう」「芸能人が指揮をするクラシックコンサートって人入りそうじゃね?」と発言したことからスタートしたものであった。
本来、指揮者は楽器の名手や、音楽構造に対し強い理解を持つ人物などが務め、一朝一夕でできるものではない。放送前にはひとりと村上が練習する風景が少し流れたが、真剣にやるのであれば、一定の期間を確保して猛練習をするなどの真面目さが必要だったのではないだろうか。