ロシアと言えばウオッカ。ウォッカと言えばロシアと言うくらいで旧ソ連の国々はまぁウォッカです。
現地の発音だと《ヴォトカ》とか《ヴァダァ》が近いかと。
一時期函館にもロシア人がうろついていたことが有ります。
だいぶ貧富の差がはっきりしていて金持ちはブランデーに葉巻、一般人はビール。
意外な所ではテキーラを飲みたがります。
なんでもロシアに輸入されてないそうです(今は有るかも)。
素朴で良い奴も多いんだけど、やっぱりどこかで匙加減が違うなぁ・・・と今でも思います。まぁ、個人の感想ですがw
今回紹介するのは《ペルツォフカ》です。
瓶が丸くて背の低い方がロシア産、角瓶で背の高い方がウクライナ産です。
ロシア産の方はUSSR時代つまり旧ソ連時代の物で、未だとちょいと貴重な一品となっております。
どちらのペルツォフカも唐辛子入りのウォッカで、ウクライナ産には蜂蜜もはいっております。
冷凍庫でキンキンに冷やしてストレートで飲むのが一般的ですが、ブラッディーマリーのウォッカをこのペルツォフカに変えるとピリ辛で美味しかったりします。
一時全く輸入されていない時期があったのですが、前後の経緯はこんな感じです、1985年5月にゴルバチョフの時代に「飲酒とアルコール中毒撲滅強化対策」が発効され、ソビエトの酒造業は壊滅的な打撃を受けることになりました。
要は、《お前ら酒ばっかり飲んで前々仕事しないから飲むな!》って決めちゃったんですね。1991年のソ連崩壊はこれが引き金となったとか。。。酒くらい飲ませろ!って事ですね。
1992年6月にロシア連邦初代大統領エリツィンが、ウオッカの政府専売制度廃止に関する大統領令を発令しました。当時エリツィンは世界一有名な酔っ払いらいでした。その結果、品質の悪い商品が一挙に市場に出回るようになりました。食品添加物として認められていない物質等。不凍液とか。
この時期に、まがい物の横行がすさまじくなり、国庫収入も著しく低下したことで、わずか1年後の1993年6月に、今度は「アルコール飲料の生産、貯蔵、卸売り及び小売に関する国家専売の回復に関する」大統領令が新たに発効されました。
その後今日に至るまでアルコール類の製造と販売は、国の許可を持つ国有企業と私営企業が行うようになりました、ちなみに2012年までは、アルコール度数15%以上がお酒でした。ビールやワインは清涼飲料水扱い!正に《おそロシアw》
2013年から0.5%以上に法改正がされ、やっとアルコール依存症も減ったようです。
現在は色々と規制がきびしくなり、公共の場やスタジアム等はアルコール類は全面禁止となっております。
モスクワにはテロ対策として50度以上のお酒は持ち込めないとかも聞きますしね。
なんだかペルツォフカの話しではなくロシアのお酒事情っぽくなってしまいましたねw
こんな話しの脱線もお酒の醍醐味の一つですよ。
戦闘を止めてお酒を飲みましょう。
本日も素敵なお酒に出会えますように。
監修
Bar ADDICT