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日本で5店舗目となる同社の直営店は、「食」からサステナビリティを提案するセルフ型調理体験「サステナキッチン」を展開する。森は登壇すると、昨年、プライベートで築150年の古民家を購入したことを紹介。伝統的な日本家屋だからこそ、そこにデザインの優れた「ミーレ」の家電を置きたいと目を輝かせてコメントする。
森は父方の祖母で、ファッションデザイナーの森英恵さんが、創作テーマに東洋と西洋のデザインの融合を掲げていたことも紹介し、「私自身、西洋と東洋のハーフで、東洋の心がありながら西洋のデザイン性が調和しているのが好き」とその理由を明かす。古民家については現在、リノベーションに苦労しているとも述べ、「日本のサグラダ・ファミリアって呼んでいます。一生終わりがないです」と照れ臭そうに紹介した。
家電のデザインや物を大切にすることに関しても、祖母の思い出を振り返りつつ持論を展開。「自分の祖母が物作りをしていく中、大切にしていたことは“長く愛せる物”と言うことでした。最近、改めて祖母のクリエイションを孫として見て来れたことは、幸せだと思うようになりました」としみじみとコメント。
「私自身は祖母の時代と違ってありがたい、便利な世の中に生まれて来ました。私の母も結構長く物を使うんです。父もボロボロになるまで服を着ていたりするんです。長く着ることで愛着が湧き、それが自分の一部になっていく。身近な存在から生活の中の本当の豊かさを教えてもらったのは、本当にアドバンテージだったと思います」と話す。
また、最近は素材を活かした料理に夢中になっているとも紹介。「あんまり工程を踏まない、味付けもしない、その物の味を生かしたお料理で、お料理と呼べるかどうか」と照れ臭そうにコメント。発酵食品にも興味があるようで、「発酵という微生物が自分の体を支えています。菌たちから学ぶこともあります。日々ちょっとしたルーティンの中で納豆を食べるとか、お味噌を作ったこともあります。発酵って先人たちの知恵もあるけど、失敗から生まれたりサプライズから生まれることもある。ある意味、感性が磨かれることは、やってみることから始まるなって思わされます」と話していた。
(取材・文:名鹿祥史)