そこで改め振り返ってみたいのが、麻生太郎氏の言動だ。麻生氏は国会議員の中でも、抜きん出てコロナやマスクに関する失言を連発してきた存在だ。2020年7月16日にはコロナ禍であるにも関わらず、3000人を集める政治資金パーティーも行っている。
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麻生氏はマスク着用が必須だった頃も、鼻マスクやあごマスクを連発し、中には国会中継が終わった瞬間に、マスクを外す様子なども映し出されてしまった。本人としては、マスクがかなり苦痛だったようだ。
2020年5月12日には新型コロナウイルスについて、「どのみち私はちょっと偏見があるので恐縮だが、これは風邪だから、はやり病だから」などと発言。夏には収まるのではという楽観的な見方を示したが、現実は全くそうならなかったのはよく知られている。
2021年3月19日の記者会見では「マスクなんて、暑くなって口の周りがかゆくなって、最近えらい皮膚科がはやっているそうだけど」とぼやいた。さらに報道陣に対して、マスクを「いつまでつけるのか?」と逆質問。「真面目に聞いてるんだよ。あんたら新聞記者だから、それくらい知ってんだろ」と逆ギレ気味に迫ったと言われる。
同年9月21日にはコロナの感染対策について、「外で飯を食うな、人に会うな等々、制限をいつまでされるおつもりなのか、その根拠は何なのか、本当にそれが必要で効果があったものなのか」などと政府の方針に真っ向から楯突く発言も話題となった。
コロナに関する放言や失言を繰り返し、マスク着用ではマナー違反を連発していた麻生氏は、今回の緩和で最も安堵しているのかもしれない。