侍ジャパンは中国を8―1で下し、白星発進した。大谷翔平選手は「3番・投手兼DH」で、国際大会で初の出場。投げては4回1安打無失点、5奪三振で勝利投手に。打っては左中間2点二塁打など2安打で初戦白星に貢献。瞬間最高は午後8時49分、リアル二刀流出場の大谷選手が1―0で迎えた4回裏、2点タイムリー二塁打を放った後の満塁チャンスの場面で、45.9%の視聴率だった。日米の球史にその名を刻み込んだスーパースターらしく、この試合のおいしいところを〝独り占め〟してしまった。
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今年に入ってからは、日本テレビ系が生中継した箱根駅伝の復路(1月3日)の29.6%、往路(同2日)の27.5%を抜いて、今年1位の高視聴率。WBCでは歴代2位の記録となった。
「WBCの歴代3位から5位はいずれも韓国戦なので、10日の韓国戦は中国戦を超える高視聴率を記録するだろう。11日のチェコ戦と12日のオーストラリア戦はテレビ朝日が生中継するが、おそらく、韓国戦の視聴率を上回ることはないだろう」(テレビ局関係者)
9日の中国戦では、第2回のWBCで監督を務め、日本を連覇に導いた巨人・原辰徳監督をゲスト解説に呼んだTBSだが、中国戦と韓国戦で高視聴率を連発しても大喜びできないようだ。
「本来、連覇に貢献したイチロー氏に解説者として稼働してもらうべく、イチロー氏の野球普及活動にいろいろ協力していた。しかし、TBSの上層部の判断でイチロー氏が満足できるPRができなかったようで、稼働はなしになってしまったようだ。今大会はプライム・ビデオで初めてAmazonが生配信。資金力があるだけに、解説者としてのイチロー氏を〝獲得〟してしまうかもしれない」(球界関係者)
いずれにせよ、TBSの上層部の判断が甘かったようだ。