「キャンプでは選手の力量を見極める、と。顔は笑っていましたが、発する言葉は厳しかったですよ」(在阪メディア)
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阪神の支配下登録選手数は「68人」。岡田監督はその68人を指して、
「1年間で一軍戦力は40人くらい。いや、35、36人くらいやな、本当に使える選手は」
と言い放った。
その「35、36人」を見極めるキャンプになるという。
「年が明けてから、岡田監督は在阪メディアに引っ張りダコでした。タイガースのことを聞かれ、『キャンプが始まってから』とノンビリ構えている感じだったので…」(前出・同)
極めつけは“脱落者”のこと。前日30日、ライトの定位置争いに加わるはずだった2年目の前川右京の左上肢コンディショニング不良が判明した。
前川の話を出して、「誰か代わりに一軍昇格させるのか?」の質問に、「自分が遅れるだけや。自己管理やんか。(ライトは)決まってない。そこに挑戦できんかったということやわな」と、バッサリ。さらに、「(ライトの定位置争いは)ライバルが1人減った。そんな気持ちでええんちゃう?」とまで言い切った。
「沖縄県宜野座入りしてからも『厳しさ』を見せていました。31日夜、宿舎ホテルで恒例の全体ミーティングが開かれたんですが、内野の連携プレーや、外野からの中継プレーにも時間を掛けていくと伝えていました」(現地メディア)
キャンプイン前夜のミーティングと言えば、昨年は矢野燿大前監督の「辞める発言」が出て、大きな衝撃が走った。
今年のミーティングでは「守備難を解消する」といった明確なビジョンが語られ、そのための具体的な練習プランも説明された。その点では選手もやり易いと感じたかもしれないが、岡田監督は「秋の練習を覚えているか? オフの間に磨き上げてきたか?」と選手に問いただす場面もあったという。
関西エリアで活動するプロ野球解説者がこう続ける。
「今年は実戦に入るのが遅いスケジュールが組まれました。それまでの間、連携プレー、サインプレーがヘタクソな選手は容赦なく二軍落ちとなります。2月11日まで紅白戦を遅らせたことに、チーム内から反対意見も出たとも聞いていますが」
一部から、投手陣の調整遅延を懸念する声も出たそうだ。実戦形式での登板ができなければ、その分、投手の調整が遅れるとし、「シート打撃などの練習日もキャンプ序盤に設けて」の提案もあった。
その時、岡田監督もちょっと考えたそうだが、キャンプ最初の10日間は練習漬けにする方針を貫いたそうだ。
「サインプレーの確認もするので、練習非公開となる日も出てきそう」(前出・同)
岡田改革の一部はベールに包まれる。若手の成長に期待するとも言っていたが、練習でミスを連発した選手は「即二軍落ち」となりそうだ。(スポーツライター・飯山満)