練習後、柴田は「ありがとうございました!まだまだ知らないことがたくさんあります。自分もLAの道場で教えてはいますけど、まだまだ自分も成長段階だなと。もっと色々知りたいですね。プロレスを追求していくっていう意味で。今日は短い時間ではありましたけども、触れておくのと、触れておかないのでは、試合に挑む姿勢というか、スピリットが違うと思います。今回、UWFルールという意味でも、やっぱりここに一回来て、肌でどういうものかを。手の取り方ひとつから違うので。相手がどうこうではなく、競技をやる上で知っておくというのは必要かなと。勉強させていただいた、ということですね。来て、肌で組み合って、ようやくわかることがあるので。それをしっかりと試合に活かしたいです」とかなり収穫があった様子。
12.28の大会については「試合は蓋を開けてみないとわからないので、いかにそこに自分の持ってるものを出すかなので、いい状態で挑みたいと思います」とした上で、UWFルールに関して「まだ完全に理解しているわけではないので、また宮戸さんにお聞きしたいと思うんですけど、逆にすごくいいなと思っていて。今のプロレスのありきたりの光景って、乱入したりとか、決着がつかないとかがあって。そういうのを一切排除して、技術とレスリングでできる。プロのレスリングができるルールだなって。完全決着できるし。3カウントもないし。そういう意味では、今のプロレスラー全員に対して、抗うというか、そういうことができる試合じゃないかなと。それが今回の試合が決まった意味というか。今のプロレスも身体能力お化けみたいなことをやっていて、もちろんすごいんですけど、本当に大事なクラシカルな、プロレスリングのベースとなるものが、あまりにもなくなりすぎていると思うので。今一度、道場論が根底にあるプロのレスリングを試合で見せたいですね。そんな試合がしたいです。今は二の次のことをやりすぎているのでね。運動神経のいい人がすごいのはわかるんですけど、もっとなんか大事な勝負論だったり、強さだったりを追求したプロレスを、もともとそうだったんだ、っていうのをやりたいですね。自分がこうだろって思うものを見せたいです。それしかないかなと思ってます」と語り、新日本プロレスの道場から生まれたUWFというものをアントニオ猪木さんの追悼興行で披露したい考えを明らかにしている。
(どら増田)